時 の感想
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参照データ
タイトル | 時 |
発売日 | 2004-11-25 |
アーティスト | 本田美奈子. |
販売元 | 日本コロムビア |
JANコード | 4988001943631 |
Disc 1 : | すべての輝く朝に(井上鑑) 白鳥(サン=サーンス) オペラ「トゥーランドット」~誰も寝てはならぬ(プッチーニ) ミュージカル「回転木馬」~If I Loved You(R.ロジャース) エデンの東(ローゼンマン) ゴッドファーザー愛のテーマ(ロータ) 風のくちづけ(「リュートのための古代舞曲とアリア」~イタリアーナ)(レスピーギ) 交響曲第9番「新世界より」第2楽章~新世界(ドヴォルザーク) パッヘルベルのカノン(パッヘルベル) オペラ「愛の妙薬」~人知れぬ涙(ドニゼッティ) 「ブラジル風バッハ第5番」~アリア(ヴィラ=ロボス) ソルヴェイグの歌(グリーグ) 時-forever for ever(井上鑑) この素晴らしき世界(ダグラス) |
カテゴリ | ミュージック » ジャンル別 » クラシック » オペラ・声楽 |
購入者の感想
本田美奈子さんが38歳の若さで、急性骨髄性白血病で急逝されてから3年が過ぎようとしている。
私はこれまでは、本田美奈子さんのあまり熱心なファンとは言えず、アイドル時代も歌のうまい子だなと想った程度で、ミュージカルやクラシック(クロスオーバー)に取り組んでいるという噂を聞いたときも、“歌うこと”に対する彼女の意欲と熱意に賛嘆しつつも、なかなか聴くチャンスがつかめずに時間が過ぎてしまい、そして悲報に接することになってしまった。
最近やっと気持ちを整理して、彼女の遺してくれた作品に接し、そのあまりの美しさ、特に清純な高音の驚異的な伸びにはしばし言葉を失ってしまった。ありきたりの言葉だが、もっと早く聴かなかったことがあまりに悔やまれる。
このアルバムは、本田美奈子さんのクラシック系の第2弾で、サンサーンスの“白鳥”、プッチーニの『トゥーランドット』のアリア”誰も寝てはならぬ”、ドヴォルザークの“新世界(家路)”、グリーグの『ペールギュント』の“ソルヴェイグの歌”といったクラシック作品のほか、“エデンの東”、“ゴッドファーザー〜愛のテーマ”等のスタンダードナンバーも抄録され、そのいずれもが本田美奈子さん渾身の、あくまで清純で伸びやかな高音に心を表われるようで、深い感動に誘われる。本田美奈子さんの歌声は彼女の魂がそのまま歌っているかのようだ。
特に“この素晴らしき世界”が絶品で、「握手したい、元気ですか?」のフレーズでは、彼女の生きることへの熱いメッセージが伝わってくるようで、心が揺さぶられる思いがする。
前作『Ave Maria』でもそうだが、このアルバムも聴き始めた当初は、長年慣れ親しんだクラシック曲に新たにつけられた日本語の歌詞が幾分の違和感を感じたが、何度も聞き及ぶにしたがって、クラシックを「日本語の歌詞で歌う」ことへの本田美奈子さんのこだわり、日本人として日本人のために古典の名作に新たな生命を吹き込んで歌いたいという彼女のスタンスと愛に満ちたメッセージが共感でき、それを歌いこなす彼女のたぐいまれな歌唱力、そして心の奥に響く清楚な歌声と共に、すばらして至宝の歌を遺してくれたものと思う。
私はこれまでは、本田美奈子さんのあまり熱心なファンとは言えず、アイドル時代も歌のうまい子だなと想った程度で、ミュージカルやクラシック(クロスオーバー)に取り組んでいるという噂を聞いたときも、“歌うこと”に対する彼女の意欲と熱意に賛嘆しつつも、なかなか聴くチャンスがつかめずに時間が過ぎてしまい、そして悲報に接することになってしまった。
最近やっと気持ちを整理して、彼女の遺してくれた作品に接し、そのあまりの美しさ、特に清純な高音の驚異的な伸びにはしばし言葉を失ってしまった。ありきたりの言葉だが、もっと早く聴かなかったことがあまりに悔やまれる。
このアルバムは、本田美奈子さんのクラシック系の第2弾で、サンサーンスの“白鳥”、プッチーニの『トゥーランドット』のアリア”誰も寝てはならぬ”、ドヴォルザークの“新世界(家路)”、グリーグの『ペールギュント』の“ソルヴェイグの歌”といったクラシック作品のほか、“エデンの東”、“ゴッドファーザー〜愛のテーマ”等のスタンダードナンバーも抄録され、そのいずれもが本田美奈子さん渾身の、あくまで清純で伸びやかな高音に心を表われるようで、深い感動に誘われる。本田美奈子さんの歌声は彼女の魂がそのまま歌っているかのようだ。
特に“この素晴らしき世界”が絶品で、「握手したい、元気ですか?」のフレーズでは、彼女の生きることへの熱いメッセージが伝わってくるようで、心が揺さぶられる思いがする。
前作『Ave Maria』でもそうだが、このアルバムも聴き始めた当初は、長年慣れ親しんだクラシック曲に新たにつけられた日本語の歌詞が幾分の違和感を感じたが、何度も聞き及ぶにしたがって、クラシックを「日本語の歌詞で歌う」ことへの本田美奈子さんのこだわり、日本人として日本人のために古典の名作に新たな生命を吹き込んで歌いたいという彼女のスタンスと愛に満ちたメッセージが共感でき、それを歌いこなす彼女のたぐいまれな歌唱力、そして心の奥に響く清楚な歌声と共に、すばらして至宝の歌を遺してくれたものと思う。