視点をずらす思考術 (講談社現代新書 1930) の感想
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参照データ
タイトル | 視点をずらす思考術 (講談社現代新書 1930) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 森 達也 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062879309 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 哲学 |
購入者の感想
物事の本質を見極めるためには利害関係を越えて敢えて違う立場からのモノの見方を参考にすることは必要だ。
様々な角度からひとつの現象なりを見つめることでその本質が窺えるからだ。
その意味で本書は視点をずらした思考法ではなく、様々なモノの見方から本質を捉えようとするもので見方が変わっただけで視点という軸はずれ(ブレ)てはいない。
見方を変えるということは軸がずれそうだと思いがちだがそうではない。
仏教の話の中で「わからない」ことは否定的でないとする記述がある。
現代はなんでも短絡視(思考)してしまいがちな風潮がある。なんでも解読したがるのだ。
当然だろう。古来より人間は理解し難いものへの恐怖や不安をいつも抱えて生きてきた。
昨今の新自由主義にしても相手の文化を否定してなにがなんでも資本主義化(白人文化に)してしまおうということの末路であるようにもおもう。
本書では思考法がずれているのではなく、世の中のモノの見方が短絡的、単一指向(思考)であることに警鐘を慣らすものである。
物事の本来あるべき姿に少しでも近付こうとする思考法を確立しようと思えば参考になる書であることは確かだ。
様々な角度からひとつの現象なりを見つめることでその本質が窺えるからだ。
その意味で本書は視点をずらした思考法ではなく、様々なモノの見方から本質を捉えようとするもので見方が変わっただけで視点という軸はずれ(ブレ)てはいない。
見方を変えるということは軸がずれそうだと思いがちだがそうではない。
仏教の話の中で「わからない」ことは否定的でないとする記述がある。
現代はなんでも短絡視(思考)してしまいがちな風潮がある。なんでも解読したがるのだ。
当然だろう。古来より人間は理解し難いものへの恐怖や不安をいつも抱えて生きてきた。
昨今の新自由主義にしても相手の文化を否定してなにがなんでも資本主義化(白人文化に)してしまおうということの末路であるようにもおもう。
本書では思考法がずれているのではなく、世の中のモノの見方が短絡的、単一指向(思考)であることに警鐘を慣らすものである。
物事の本来あるべき姿に少しでも近付こうとする思考法を確立しようと思えば参考になる書であることは確かだ。