君の膵臓をたべたい Blu-ray 豪華版 の感想

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原作の復習のつもりで観たのですが、原作を踏まえつつ、原作を遥かに超えた余りの出来栄えに感動。観ている間、目がうるうるして止まらず･･････（ただ、一回観ただけては掴めないところも多いように思います。私は二日間で五回観ました。）

ネタバレはできませんが、映画としては、これまた名作の『Love Letter』における過去と現在の往還や図書館を媒介とする時空を超えた再会といった要素が転移され、かつ謎解き（春樹は何故桜良の名前を呼ばなかったのか）の置き所や意外性（ガム夫が恭子と･･･）の妙が何とも巧みで、吉田智子さんの脚本は原作の粗っぽさを修正して（あるいは逆に活用して、想像力の翼を飛翔させており）見事。そして、月川翔監督の繊細な演出と、何と云っても、二人の間の距離感と心境変化を見事に表現し演じ切った透明感と瑞々しさに溢れた浜辺美波と北村匠海の演技が素晴らしい。（浜辺美波さんのファンになってしまった評者です。）

原作を読んでいてもいなくても愉しめる一作ですが、個人的には（映画の方がmuch better）だと思いますので、原作を読んでから映画を観た方が感動が倍加するように思っています。DVDで更に細部を確認できるようになるのが楽しみです。