記憶力日本一が教える“ライバルに勝つ”記憶術 の感想

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基本的なメソッドは渡辺剛彰氏の記憶法と同じです。
イラストが多数あったりする分、渡辺氏の本の方が親切かも知れません。
よって、氏の記憶術をご存知の方でかつ、記憶術のみ求められるかたは不要かも知れません。
「世界記憶力選手権」についてのコメント等はこの本ならではのものになります。
また、科学考証についての記述がいくらか見受けられます。この点も渡辺氏の本にはほとんどありません。
ただ、科学考証を載せるのであれば文献を巻末に載せても良かったのでは。
また、著者が参考にした書籍等もあるはずなので、そういうものも載せると良かったかと思います。メソッドが完全オリジナルなら別ですが、そうでもないのではないかという印象です。
あと、読みやすさを考慮してかもしれませんが、行間が空きすぎではないかと。紙質を厚くせず、詰めて記述すると結構薄い本になりそう。もっとまとめればさらに情報を入れることができたのではないかと少し残念です。

既存のメソッドの、著者流の実証に基づいた解釈の本。そんな感じです。