若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす (中公新書ラクレ) の感想

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タイトル若者と労働 「入社」の仕組みから解きほぐす (中公新書ラクレ)
発売日販売日未定
製作者濱口 桂一郎
販売元中央公論新社
JANコード9784121504654
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

Amazonに予約していて昨日届き、さっそく読ませていただいた。
刊行前にウェブで見たまえがきや目次から、実はこれこそ今から社会へ出る学生さんを中心とした若い人々に、「雇用されて働くこととはどういうことか」、「個人と企業組織の関係」についてぜひとも読んでほしいと思っていました。
ところが実際に読んでみて、これは企業の人事部門の人々や、感情論的あるいは情緒的視点から評論する一部の学者などにじっくり読んでほしいものだと思いました。
濱口先生がおっしゃるとおり、「現実社会の有り様をきちんと分析」し、「ごった煮の中でぐちゃぐちゃな論議をするのではなく、何よりもまず落ち着いて雇用システムや教育システムの実態をきちんと認識し、一歩一歩漸進的にシステムを改革していく」という先生の現実主義に基づいて書かれています。いまどきの人事部門のスタッフには、歴史的・理論的・政治的背景などまったく知らず、ただ自社のルーティンワークとして実務処理しているだけの人が少なくありません。ぜひこの本をお読みになって、「働きやすいディーセントな労働社会を構築するために、自分たちは何をしなければならないか」ということを考えていただきたいと思います。企業の人事部門の人が行動し新しいシステムを構築しなければ、何も変わらないのですから。
優しい語り口で書かれていますから、学生さんなど若い方々にとっても素晴らしいテキストです。社会へ出て仕事に就くということは大変なことなのだと認識できると思います。本来ならば、この本の内容も交えた労働法教育を大学3年次の時に、教員や行政マンなど総動員して教えるべきと考えますが、そのような姿が実現していない中、濱口先生の本をテキストにしてぜひ勉強してほしいと思います。

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