アイドルマスター シンデレラガールズ 1【完全生産限定版】(『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS SUMMER FESTIV@L 2015』チケット購入申込（抽選）シリアルナンバー封入) [Blu-ray] の感想

330 人が閲覧しました

アイドルアニメというものはどうも敬遠していました。
アイドルマスター　シンデレラガールズも名前こそ知ってはいても、プレイしたことはありませんでした。

友人がゲームの大ファンで見るというので、つられて見始めたのですが、あっという間にハマってしまいました。
先日最終話まで見て、BDも見返して、評価を下せる状態になったので、レビューしてみようと思います。

このアニメのまず第一に素晴らしい点。情景描写が非常に丁寧なこと。
舞台になるのは東京の渋谷区と世田谷区ですが街の空気感の再現が素晴らしい。
季節は春。草木も、花屋の花も、待ち行く人々の装いも、その季節のものです。
さらに注目すべきは、背景とキャラクターの行動の一致です。

ロケハン地図を眺めながら、丹念にキャラクターの行動を練ったのでしょう。
実際に地図上で彼女達の行動を辿ることが可能なほどに、再現されているのです。
キャラクターがどこに住んでいるので、どういう路線を使う。どの電車を使うから、どこの通りを歩く。
そうしたところまできっちりと考慮されているのです。

聞くところ「あの花」でもA-1ピクチャーズはその点を非常に丁寧に描いていたと聞きます。

そして2つ目の素晴らしい点。
このアニメは必ず、主要登場人物以外を描き込んでいる。
ライブの裏方さんであったり、メイクさんだったり、ファンであったり。あるいは舞台の飾りやフラワースタンド。
仕事は表舞台に立つ人間だけで作られているのではない。
沢山の人が支えていて、沢山の人が熱意を込めて、それで初めてアイドルが輝けるのだと。
そういう奥に秘めた強い思いを感じます。

これで舞台とそれを支える人が揃いました。

最後にアイドルたちです。
これまで私は、（現実世界のアイドルも含め）彼女達が何を思って、アイドルになるのか分かりませんでした。
しかし1話最後で見事にその答えを見せられた思いです。