ラゴンの虜囚 の感想

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タイトルラゴンの虜囚
発売日販売日未定
出演堀内賢雄
JANコード登録されていません
カテゴリ » Amazonビデオ » カテゴリー別 » アニメ

購入者の感想

かなり駆け足ですが、原作をよくまとめているなと思って見ていたら、
終盤オリジナルの要素が出てきてちょっとげんなりしました。

栗本薫の原作には賛否両論ありますが、
パロ奪還までは骨太な話だったので、もう少し原作に忠実でもよかったと思います。
ですが、原作の、気ままに筆を走らせたとしか思えない部分を削るとこんなにもシンプルに話が進むのかと改めて驚きました。
(もちろん、その気ままな部分がキャラクターの個性を生み出し、ここに描かれた以降に起こる、ある人の死に際しては、今の〇〇ロスというような現象まで起こしたのですから全然無駄ではないです。)
しかし、シンプルな分、原作を知っている人はキャラクターに思い入れはありますが、初めて見た人はキャラクターに思い入れはしないだろうなと思うほど、個性を描きだせてはいなかったような気がします。

そういうことも含めて、
全体としては骨太なパロという国をめぐる歴史絵巻を見ているようで、面白かったです。

それにしても、年月が経って見返すと、
当時大嫌いだったアムネリスの未熟なところが可愛く思えたり
イシュトヴァーンが自ら災いを引き寄せて行く様が哀れに思えたり
頼もしく輝かしい未来を感じさせたレムスの成長が、ひたすら不吉なものに思えたり
昔とは違う視点で鑑賞できました。

それから、マリウスの描かれ方がしっかりしすぎ、と思ったのですが
あの芯のない底抜けに明るく無責任な性格はミアイル公子の一件の後からだったのかもしれない、
と自分の読解力に疑問を抱いたりしました。

グインサーガは出版されていた当時、発売日に即買って気に入れば3回くらいはすぐ繰り返して読んでいたので、今でも大筋を覚えているほど入れ込んでいた本でした。
時々、栗本薫さんの死と彼女の性格と、そして作品の登場人物の関係をぼんやり考えることがあるほど、私の中にしっかりと根を張っているだけに、
このアニメを見て改めて、最終巻の『豹頭王の花嫁』を読みたかったなあ、とつくづく思いました。

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