進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線 の感想
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参照データ
タイトル | 進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 池谷 裕二 |
販売元 | 朝日出版社 |
JANコード | 9784255002736 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 科学読み物 |
購入者の感想
著者の『記憶力を強くする』(講談社ブルーバックス)を読んだとき、凄い人がいるもんだと驚いた記憶があります。そして、その後、その本がベストセラーになったと聞いて、納得しました。
というのも、科学者には、「専門家」に対しては「専門用語」を駆使して自身の研究内容を語れる人はいるのですが、「非専門家(一般人)」に対して、それを出来る人は数少ないからです。
本書の中でもそれは実践されています。
聞き手はニューヨーク在住の高校生。高校生を相手に『Nature』(世界で最も権威のある科学雑誌)の論文を、平易な言葉で紹介しています。私が、自身の分野の論文を、高校生にも分かるように同じように説明できるか?う~ん、できるかなあ、と考え込んでしまいます。『Nature』という雑誌の性格上、『分かりやすさ』と『インパクトの大きさ』が高く評価されるとは言え、凄いですね。
また、双方的な授業がなされていることに好感が持てます。回答者(つまり高校生)が「間違った」答えをしても、それを「面白い意見だ」「そうゆう考え方もあるよね」と認めつつ、「でもこうは考えられない?」と持っていく流れが秀逸です。
本書の中で、『脳の地図は脳が決めているのではなくて身体が決めている』という言葉が印象的です。
著者のホームページも面白いですよ。
というのも、科学者には、「専門家」に対しては「専門用語」を駆使して自身の研究内容を語れる人はいるのですが、「非専門家(一般人)」に対して、それを出来る人は数少ないからです。
本書の中でもそれは実践されています。
聞き手はニューヨーク在住の高校生。高校生を相手に『Nature』(世界で最も権威のある科学雑誌)の論文を、平易な言葉で紹介しています。私が、自身の分野の論文を、高校生にも分かるように同じように説明できるか?う~ん、できるかなあ、と考え込んでしまいます。『Nature』という雑誌の性格上、『分かりやすさ』と『インパクトの大きさ』が高く評価されるとは言え、凄いですね。
また、双方的な授業がなされていることに好感が持てます。回答者(つまり高校生)が「間違った」答えをしても、それを「面白い意見だ」「そうゆう考え方もあるよね」と認めつつ、「でもこうは考えられない?」と持っていく流れが秀逸です。
本書の中で、『脳の地図は脳が決めているのではなくて身体が決めている』という言葉が印象的です。
著者のホームページも面白いですよ。