不可触民~もうひとつのインド~ (光文社知恵の森文庫) の感想

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タイトル不可触民~もうひとつのインド~ (光文社知恵の森文庫)
発売日2016-08-26
製作者山際 素男
販売元光文社
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

僕は古谷野敦さんの本が好きなのですが、著書の中でこの本について何回か触れられており購入してみました。

インドのデリーやバラナシに数年前に旅行で行ってきました。夜中に空港について、公共バスに乗るつもりがバンに乗せられて町中の一軒家に連れて行かれました。ホテルは400ドル以下では泊まれない、などと脅され高いホテルに宿泊させられそうになりました。なんとか逃げ出して野良犬の声におびえながら道路脇に転がって朝を迎ました。ちょっと怖い目にも遭いましたが、全体の印象としてはやたら熱かったこと、日中若者や中年男性がぶらぶらしていること、若い女性が牛のうんこを天日干ししていたこと、カレーがうまかったこと位しか覚えてません。この本に書いてあるようなアウトカースト(=不可触民)への差別があるのに気づくことはなく、この本から受けた衝撃は大きかったです。作者はいろいろな人から話を聞いて陰惨な事件がいくつもいくつも紹介されます。拷問でも用いられることのないような酷い方法で同じ村に住むアウトカーストを痛めつける、殺す村人たち。現代の日本では想像もできないような事件がインドの村では頻発しているようです。
印象的だったのはインド人が言っていた「ヒンズー教は差別の宗教だ」と「王侯よりも偉いイギリス人が不可触民である父や母を一人の人間として扱ってくれた」という言葉です。考えさせられることの多い一冊です。

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