あたらしい北海道旅行 (NEW TRIP) の感想

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この本には、大きな大地の、小さなお店が紹介されています。
ひとりでブラブラ、行ってみたくなるお店や工房。

初めて来たのに、「おかえりなさい」と言ってくれそうな。
どこかで見たことがあるような、不思議な既視感のある風景が
この本のカラー写真の特徴。

静かに逸品を味わったり、窓から景色をながめたりしたあとは、
店員さんや職人さんに話しかけたくなるような、そんな場所。

大旅行ではないけれど、また行きたくなる小旅行。
札幌や旭川や函館は都会なのに、都会の中の田舎のような
場所。街角や裏道や街外れの静かなコーナー。

腹いっぱいにはならない、小腹にはうってつけの食べ物。
香り豊かな食べ物たちが、あちらにも、こちらにも。
コーヒーやパンやワインの香り。

あっと驚く場所に、ひっそりとめぐりあう運命との散歩道。
車では見過ごしてしまう、小さな入口、小さな手書きの看板。
ゆっくりと気ままな趣味の旅だから。

そこに暮らす若者たち、若い夫婦や小さな家族。
この場所にたどり着くまでのお話を聞きたくなるような
レトロな雰囲気で作り出される食べ物や工芸品。

おじいちゃんの工場やおばあちゃんのお店の空気を残した
なつかしい内部もある。

古い自然の中の、新鮮で、緑のあたらしい北海道旅行。
ボンボヤージュ。良い旅を、この本とともに。