在日韓国・朝鮮人 若い世代のアイデンティティ (中公新書) の感想
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参照データ
タイトル | 在日韓国・朝鮮人 若い世代のアイデンティティ (中公新書) |
発売日 | 2013-11-08 |
製作者 | 福岡安則 |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
「在日」の若者の実像を、聞き取りという手法を使って描き出したもの。事実的な背景だけでなく、アイデンティティのあり方や葛藤などが、一人ひとりの語りにそって丁寧に記述されている。
結論の内容は特に目新しくない。みんな「同じ」という発想が制度的差別を隠蔽する、マジョリティは「在日」としての「ちがい」を認識せよ、というものだ。ただ、それが、個々の現在を見つめた上での結論だというところに意味がある。個人としての違いを論じた上でなお、筆者は、「在日」が集団として背負わされている問題への注視を促さねばならない。それほどに、いまだに「在日」ゆえの差別は続いているということだろう。
冒頭に、在日コリアンの歴史的経緯や、彼らを取り巻く問題の概要が記されており、入門書としても適している。
結論の内容は特に目新しくない。みんな「同じ」という発想が制度的差別を隠蔽する、マジョリティは「在日」としての「ちがい」を認識せよ、というものだ。ただ、それが、個々の現在を見つめた上での結論だというところに意味がある。個人としての違いを論じた上でなお、筆者は、「在日」が集団として背負わされている問題への注視を促さねばならない。それほどに、いまだに「在日」ゆえの差別は続いているということだろう。
冒頭に、在日コリアンの歴史的経緯や、彼らを取り巻く問題の概要が記されており、入門書としても適している。