キン肉マン 60 (ジャンプコミックス) の感想

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少年の頃、心躍らせて毎週ジャンプを買い漁ったあの頃の思い出。連載は終わり、自分も青春を駆け抜けて大人になったある日のこと。あのキン肉マンが復活した。
しかもあの頃には影も形もなかったインターネットという世界にその夢の続きは降臨した。
世の中には、新しいアイデアに枯れ果てて、昔の漫画がリバイバルという形で業界の場つなぎのよう出て来てはその時代に沿わない低いクオリティで少年の頃の思い出を壊してしまう漫画も多い。
しかしキン肉マンは違った。
作者は努力を怠らず進化した作画と、当時の辻褄の合わなかったバラバラのストーリーを今世紀に入って、見事伏線という形で回収した。有能な編集と共に。
今大人になった僕は、kindleでこれを全巻揃える。
少年の頃の思い出と夢を、現代のテクノロジーと色褪せない骨太の闘いと努力の上に成り立つ人間の作画という技術が折り重なって素晴らしい作品として再臨した。
こんなに素晴らしい新時代が開花するとは。
夢の続きを現在僕はまた見る事ができ、幸せを噛み締めている。

シリーズ最終巻。ストーリー、キャラクタ―の造詣、画力など、すべての要素において、高いレベルを維持、昇華し、描きあげたという感じです。お見事。この6年間、日曜日の0時に何度も勇気と力をもらった40男でした。これからも、ゆで先生と新シリーズを応援したいです。