消えゆく太平洋戦争の戦跡 の感想

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タイトル消えゆく太平洋戦争の戦跡
発売日販売日未定
販売元山川出版社
JANコード9784634151178
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

本書の表紙を見て最初に思い浮かんだのは、嘗て流行った漫画「釣りキチ三平」の無名島の戦いだ。沖合いに座礁した軍艦が有り、子供心にも違和感と言うか、なんと言うか不思議な気持ちになったものだった。でも、その当時でも戦争とはだいぶ昔の話と言う感覚で、軍艦が沈んだまま放置されているなんてと思ったが、まさか21世紀の現在でも東南アジア各地に当たり前の様に放置されているとは夢にも思わなかった。しかも、学校で習った訳でもなく、自然に名前を知ったぐらい著名な山本五十六長官が搭乗し撃墜された気体が、今もそのままで残っているとは。

本書には、その様な残骸の一部は村の貴重な現金収入となっていると書かれているが、それでも勝手に侵略し戦闘し、撤退時に残骸をそのままにしておく。戦後、奇跡的な復興をしGDP世界第二位となっても、儲けた金で残骸処理活動を行わない。ODAはODA、戦後保障は戦後保障として、それとは別に現状回復を日本政府するべきだと思うし、国の命令によって召集され現地で命を落とした遺骨も政府として更に積極的に行うべきと、本書を読んで強く思った。

本書では硫黄島の話も出ている。日本の領土で有り、他国に占拠されてもおらず、民有地がある訳でもないこの島に、未だ一万柱もの遺骨が埋まったままになっていると言う。常駐しているのは一部の建設会社の人を除き、自衛隊員。ならば、国が自衛隊員に命じて遺骨を掘ればよいのに、『「自衛隊法に書いていないから」掘らない。』(本書296頁)。議員も法律を変えようとしない。栗原氏の「硫黄島は日本の戦後の象徴ですよ」(本書296頁)と言う言葉が深く胸に刺さった。

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