新聞と日本人 なぜ、真実を伝えないのか (祥伝社新書) の感想

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タイトル新聞と日本人 なぜ、真実を伝えないのか (祥伝社新書)
発売日2017-02-24
製作者井沢元彦
販売元祥伝社
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

タイトルは「新聞と日本人」であるが、ここで取り上げられている新聞とは2つの「吉田問題」などを中心として、大半が「朝日新聞」を指している。
新聞の中立性や見識に関する問題は今に始まった訳ではなく、売らんが為に世論を煽った戦前の新聞は、軍の被害者ではなく、加害者であったという指摘もされている。

興味深いのは、朝日新聞の幹部の組織風土は帝国陸軍のそれを似ているとの指摘である。その共通項は、学校の成績が良く、ミスをしないという自負を持ち、失敗を現場の責任にしがちであり、出来る問題から片づけ、難しい問題を先送りする。勿論、全ての個人がそうである、ということではないものの、組織としてそのようなカルチャーを形成しがちな素因を持っているとすると、根は深いのかもしれない。

また、新聞の基軸・基調とも言うべき部分については、戦前の「ご主人様」が国家であり、陸軍だったのに対して、戦後、特に朝日新聞は共産勢力を「ご主人様」に選んだと述べている。これについては、新聞社によってその特色は異なると思われるが、その基軸が強固なものであればあるほど、事実や資料の読み違えが発生する可能性が高い、ということが、「吉田事件」にも現れているのではないかという意味でも朝日新聞は象徴的と言えるのかもしれない。

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