逆説の日本史12 近世暁光編/天下泰平と家康の謎 の感想

227 人が閲覧しました
アマゾンで購入する

参照データ

タイトル逆説の日本史12 近世暁光編/天下泰平と家康の謎
発売日2012-12-17
製作者井沢元彦
販売元小学館
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別

購入者の感想

 関ヶ原合戦から、江戸幕府を成立させ豊臣家を滅ぼし、家康が世を去るのと前後して幕府のレールを敷き終えるあたりまでが書かれています。
 信長などに比べれば家康はどうしても「地味な人」のイメージを抱きがちですが、中身を読んでいくと天下を取るまでにはやはり様々な権謀術数があったことがわかり、読んでいて飽きません。昔は私も家康は「汚い」手段で豊臣家から天下を奪ったと思っていましたが、この巻を読んで「家康にも理由があったのだ」ということがよくわかるようになりました。 

 関ヶ原合戦の帰趨や、豊臣家の滅亡、幕府成立後の大名や公家そして寺社勢力の統制まで、著者もよく言うように現代に生きる私達は歴史の解答を知っているので、そうなるのが当然のように考えてしまいがちですが、長く続いた戦乱の世が終わり戦のない新たな世の中へと180度の転換をしていくスタートラインで、こうした盤石の体制をすでに完璧に整備していたというのは物凄いことだと思います。これによって徳川の世が200年以上続くわけですから、家康の深謀遠慮たるや本当に驚嘆に値すると言えるでしょう。

 それでも、考えに考え抜いた完璧な方策が最後には裏目に作用してしまうというのも皮肉と言うかわからないと言うか、そこがまた歴史の面白さなのでしょう。
 こういうのを学校の教科書ではほんの僅かなページでスルーしてしまっているのが、止むを得ないとはいえ全く勿体ないと感じますが、でもだからこそこのシリーズが読めるのは本当に有難いことだと思います。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

逆説の日本史12 近世暁光編/天下泰平と家康の謎 を買う

アマゾンで購入する
小学館から発売された井沢元彦の逆説の日本史12 近世暁光編/天下泰平と家康の謎(JAN:登録されていません)の感想と評価
2018 - copyright© アマゾン通販の感想と評価 all rights reserved.