龍神召喚の書 あなたの人生を大きく前進させる「龍」のチカラ ──【巻末付録】龍神さまのご加護が受けられる「龍神召喚の護符」45枚付き! の感想

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レビューを消されたので事実ベースの指摘をします。

日本地図が世界地図と重ね合わせるのは大本教が始まりです。この人の説ではありません。P35

龍の歴史もメチャクチャです。
八大龍王は法華経にしか出てきません。観世音菩薩は道教の神ではありません。インドから仏教と共に伝えられた神です。
（観世音菩薩という言葉自体、西遊記でおなじみの三蔵法師の訳出です。）
スサノオノミコトは当然、日本書紀以来の神です。
全部を同じものとするのは俗説に過ぎません。
「どれも同じ神だろ」といって宗教の原則論を唱えてつもりにでもなっている無学な人間がいますが、
宗教とは人が祈りだした側面がある以上、高次元でこそ違う宗教は違う神なのです。
具体例をあげます。
神道と仏教があわさって祀られているところはありますが、それは廃仏毀釈という歴史の爪痕です。
お稲荷さんがヒンディー教での荼吉尼天の伝来だということも有名な話です。
しかしながらヒンディー教の荼枳尼天の祭りをお稲荷さんの前で繰り広げても失礼なだけです。
このように神はいろいろな宗教でいろいろな神となります。
この本を正当だといいたいあまり歴史や文献を貶める人は、現在、寺院、神社の運営をしている人も神も貶めているのです。
宗教は人の信念に関係しますから、伝承、作法はきっちりきまっており、それを遵守することが古来から伝えられています。
勝手な作法を広めることは自分の神でやっていただきたいことです。
誹謗中傷でもない、単なる事実です。
無知をひけらかすことはますますこの本の主張がおかしいことを上塗りしています。

この本ではバラバラの龍神をひとまとめに語らないと、自分たちの主張する龍神宗教の上で召喚の仕方をひととおりしか書けないことに不都合が生じるからでしょう。

本の半分が日本の神社の紹介ですが、それは好みがわかれるところでしょう。
龍神がいるとは限りませんけれどね。というのも伊勢神宮系と出雲大社系の神社混在での紹介ですから。