テニスプロはつらいよ 世界を飛び、超格差社会を闘う (光文社新書) の感想

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参照データ

タイトルテニスプロはつらいよ 世界を飛び、超格差社会を闘う (光文社新書)
発売日2016-08-17
製作者井山 夏生
販売元光文社
JANコード9784334039417
カテゴリ » ジャンル別 » スポーツ・アウトドア » スポーツ

購入者の感想

非常におもしろかった。
為末 大さんの”諦める力”に通ずるものがあった。
世の中の99.999%の人々は関口くん側だと思う。
もちろん私も。
光が当たる部分、人、錦織くんやイチロー、田中将大、浅田真央ちゃん 等々…

だけど99.999%の人々は錦織くんやイチロー、田中将大、浅田真央ちゃんにはなれない。関口くん側なんだ。
世界一に手が届く才能、環境なんてものはない。

成功者の本は読んでてスカッとするし、楽しい。
でもそれは映画の世界みたいなもので、現実に自分に起こる可能性は低い。
比して、自分に起こる可能性がとても高いのが関口くんの現実なんだ。

悩ましいのは、なまじ上手い、勝てる、学校で一番になった、みたいな成功体験だ。
井の中の蛙の可能性のほうが明らかに高いのだが、若さゆえ「プロにオレはなれる、なりたい」と思ってしまう。
その自信は素晴らしいことだし大事なことでもあるんだが。。

成功しない、世界一になれない、それはある意味当たり前のこと。
そういう現実を見つめた時にどう生きていくのか?

この本は為末 大さんの”諦める力” を読んだ時のような読後感が得られ、とても良かった。
「そうなんだよ、、現実はそうなんだよ、、」

ではどうする?

多分、それは自分で見つける、感じるしかない。
ま、今生きているだけでも儲けもの、感謝なんだが、難しいね。。
もっと欲しい、あれも欲しいと人間としての本能が呼びかけてくる。

結局、
「足るを知る」「今あることに感謝する」
みたいな世界になってくるのかなぁ。

が、「もっともっと」の人間の本能が文明を発達させたとも考えられる。
あー、わからん苦笑
難しいね。

多分、「過程、プロセスが楽しいんだよ。幸せはそこにあるんだよ。」
というのが真理なんだと思う。

「まとめ」
希望と絶望、現実、夢、人生とは?

プロテニス選手の厳しさが本当によく分かる一冊でした。スポットライトが当たっているほんの一握りのプレーヤーは日々絶え間ない努力の賜物だと知ったと同時に、日本人選手がこれだけ100位以内に入ることへの誇りを感じました。
本書はかなり残酷で泥臭いお金の話が多く出てきます。読んでいるこっちがどれも目を背けたくなるようなことばかりですが、それがまた刺激的な、そんな一冊でした。

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