巨大ブラックホールの謎 宇宙最大の「時空の穴」に迫る (ブルーバックス) の感想

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タイトル巨大ブラックホールの謎 宇宙最大の「時空の穴」に迫る (ブルーバックス)
発売日販売日未定
製作者本間 希樹
販売元講談社
JANコード9784065020111
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 宇宙学・天文学 » 一般

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購入者の感想

ブラックホールといえばだれでも聞いたことがある名前です。
ですが本書の主役はあくまで「巨大」ブラックホール。本書によれば「それぞれの銀河の中心に1つだけある」「銀河の支配者であるかのような」ブラックホールの話です。恥ずかしながらそのようなブラックホールについて意識したことはありませんでした。

第1章こそ一般的なブラックホールの解説ですが、読んで気付くのは全編が口語であること。物理学の難しい固有名詞やテクニカルタームも出てきますがそこは読み飛ばしても結構、あくまで一般的な中学生でもわかるであろう言葉で語りかけます。
第2章はいよいよ巨大ブラックホールの話。「巨大ブラックホールは宇宙で一番明るい天体である」!?読めばわかります。
第3章以降は主に時系列でブラックホール理論や観測の歴史と現在、理論と実際。こちらがもちろんメイン。電波天文学の現況報告といっていいかもしれません。VLBI(超長基線干渉法)など難しそうな観測理論もわかりやすく説明します。とにかくわかりやすいのが本書の特徴、読めば最先端の天体物理学を成り立たせている環境がおおよそ理解できるはず、これは一度手に取って読んでいただきたい。
著者がどれほど巨大ブラックホールという魅力的な天体に心を惹かれているのか、そしてどれほどその魅力を万人に伝えたいと思っているのか、の両者がかみ合ったブルーバックスの名にふさわしい好著です。天体観測に興味のある中学生ならきっと読めます。超おすすめ。

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