ちょっとオランウータン の感想

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タイトルちょっとオランウータン
発売日販売日未定
製作者岩合 光昭
販売元小学館
JANコード9784096820360
カテゴリジャンル別 » アート・建築・デザイン » 画家・写真家・建築家 » 写真家

購入者の感想

 希少な野生動物たちを育んでいるボルネオの森が、伐採などにより急速に失われていると知った著者が、2008年4月の終わりから5月にかけ、ボルネオ島の南、オランウータン研究のパイオニア、ビルーテ=ガルディカス博士が研究と保護活動を行っている場所として有名な、インドネシアのタンジュン・プティン国立公園で撮影した絶滅危惧種のボルネオオランウータンの写真集。

ここではNGOのオランウータンファウンデーションが、野生や森へ戻るリハビリとして放したオランウータンに、園内3ヶ所の給餌場所で1日1回給餌を行い、有名なのは本書でも記されているキャンプ・リーキー。

 一見良い事のように思えるが、事業主体だったインドネシア政府とWWFが撤退した、スマトラ島のブキット・ラワンのように、無秩序なまま観光地化する例もあり、問題視されている。

 本書収録写真は、どれも愛らしく興味深い。
 雨に降られ、葉を傘代わりに待つ母子の写真はポスターのようだし、ハンカチやサンダルを洗い、サングラスをかける姿に驚かされる。
 写真はないが、ボートをオールで漕ぐ写真もレンジャーステーションの壁には貼られているとの事。

 但し、他の国立公園でも伐採、単一作物を栽培する大規模農園、採鉱業などが行われており、伐採が行われていないのは、スマトラ島のテッソ・ニロ国立公園だけであるとさえ言われているので、NGOの仕事中や荒廃する公園内等、環境保護をもっと読者に訴える写真があれば尚良かった。

 森林伐採されたラミン材は、木材マフィアによりマレーシア産として密輸され、日本で販売されている。
 私たちに出来るのは、せめてそれらを購入しない事だ。

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