タリスマン (4)パールヴァティーの秘宝 の感想
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参照データ
タイトル | タリスマン (4)パールヴァティーの秘宝 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | アラン・フレウィン・ジョーンズ |
販売元 | 文渓堂 |
JANコード | 9784894234956 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
今回のタリスマンは「パールヴァティーのゾウ」と呼ばれるもので、インドでの発見になります。前回とは異なりこの話はおもしろかったです。
というのは設定が凝っていたのです。まずオリーとジョシュはインドへ向かいましたが、それはイーサンが古文書を解読するために世界中の研究者を集めたためでした。イーサンは研究者たちの力を合わせて古文書を解読し、タリスマンを自分の物にしようと考えたのです。
いつもオリーとジョシュに負けてばかりいたイーサンですが、今回は二人の先手にまわります。なぜかいつも二人がしようとしていたことを、先回りして彼が調べてしまうのです。このあたりはイーサンがどれほど二人の能力を認め、かつ卑怯にも利用していたかが分かります。子ども相手にここまでしなくてもと思ってしまうのですが、これが物語をおもしろくさせています。
出し抜いたかと思えば最後の最後に邪魔に現れたりと、イーサンは子どもの目に映る卑怯な大人の代表です。しかし彼がいなければ二人のタリスマン探しがつまらない冒険に終わることは容易に想像できます。親友の母親の恋人という有利な立場を利用して狡猾に振舞うイーサンですが、最後には二人がタリスマンを手にすることになるので安心して読んでいられます。
今回はいつになればタリスマンのありかが分かるのかと、やきもきさせられました。二人を脅威とみるイーサンの判断力と警戒心は物語のよきスパイスです。
というのは設定が凝っていたのです。まずオリーとジョシュはインドへ向かいましたが、それはイーサンが古文書を解読するために世界中の研究者を集めたためでした。イーサンは研究者たちの力を合わせて古文書を解読し、タリスマンを自分の物にしようと考えたのです。
いつもオリーとジョシュに負けてばかりいたイーサンですが、今回は二人の先手にまわります。なぜかいつも二人がしようとしていたことを、先回りして彼が調べてしまうのです。このあたりはイーサンがどれほど二人の能力を認め、かつ卑怯にも利用していたかが分かります。子ども相手にここまでしなくてもと思ってしまうのですが、これが物語をおもしろくさせています。
出し抜いたかと思えば最後の最後に邪魔に現れたりと、イーサンは子どもの目に映る卑怯な大人の代表です。しかし彼がいなければ二人のタリスマン探しがつまらない冒険に終わることは容易に想像できます。親友の母親の恋人という有利な立場を利用して狡猾に振舞うイーサンですが、最後には二人がタリスマンを手にすることになるので安心して読んでいられます。
今回はいつになればタリスマンのありかが分かるのかと、やきもきさせられました。二人を脅威とみるイーサンの判断力と警戒心は物語のよきスパイスです。