『林芙美子作品集・63作品⇒1冊』 【『浮雲』『放浪記』収録】 の感想

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タイトル『林芙美子作品集・63作品⇒1冊』 【『浮雲』『放浪記』収録】
発売日2015-08-30
製作者林 芙美子
販売元林芙美子作品集・出版委員会
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カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 日本文学研究

購入者の感想

林芙美子というと、まず「放浪記」。この作品集では「新版放浪記」はもちろん、「放浪記(初出)」、かつての同棲(結婚)相手たちが実名で登場する「文学的自叙伝」、尾道に住み着いた頃(13歳位)を描いた小説で、詩的な文体が印象に残る「風琴と魚の町」など「放浪記」理解に欠かせない作品が収録されている。
意外だったのは、彼女が、原稿料、印税でどうにか食っていけるようになってからも、詩人たらんとし、日本語の詩、日本の詩人たちを大切に思っていたことで、これには感銘を受けた。
それと、中国大陸や、満州事変勃発後でさえ、満州、シベリア鉄道経由でパリ、ロンドンへと臆せずに旅行に出かけているが、旅好きの理由が分かったような気がする。プロレタリア文学全盛の文壇から孤立したり、創作に行き詰ったりで、そこへ多額の原稿料や印税が入ったりすると、生来の行動派で“旅が古里”というだけあって、新天地に創作のヒント、休息を求めて旅立ったのだろう。
晩年の代表作「浮雲」もKindle版作品集にぜひ加えていただきたい。
追記:「浮雲」は、2016年7月5日、本作品集に追加収録された。カスタマーサービスにメールで申請したところ、直ちに改訂版がダウンロードされた。迅速な対応に感謝する。

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