スプリット ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray] の感想
359 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | スプリット ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray] |
発売日 | 2017-10-06 |
監督 | M・ナイト・シャマラン |
出演 | ジェームズ・マカヴォイ |
販売元 | NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン |
JANコード | 4988102566388 |
カテゴリ | DVD » ジャンル別 » 外国映画 » ミステリー・サスペンス |
※サンプル画像
購入者の感想
「シックス・センス」のM・ナイト・シャラマン監督の最新作
シックス・センスは1999年の作品でしたからもう18年も前の作品になります。
ただ、キャリアが長くなると浮き沈みがあるのが当然な訳で、メジャースタジオの大作を任されたりもしてきた訳ですが最近は小粒ながら自分の思い通りにコントロール出来る作品に専念しておられる模様。
その成果が本作であり、久々に大ヒット。
ただ、本作も「シックス・センス」と同様に単純に「ホラー/サスペンス」とレッテルを貼るのはためらわれる作風になっている気がします。
中身はB級映画丸出しの物語なのにドラマ志向が強く一部で「鼻につく」といった批判を生む原因でもありますが、同時にそこが「ユニークな作風」として評価を受ける要因とも言えそう。
本作に関して言うなら、面白いんですがやっぱりハラハラドキドキといったエンタティメントとはちと違う気がいたしました。
物語の構造は至ってシンプル。
フィラデルフィアの郊外で3人の若い女性たちがある男に拉致されます。
何処とも知れぬ地下室に彼女たちを監禁した男の目的は何か…。
といったシチュエーションはB級のホラー/サスペンス映画ではお馴染みのものであり、同様の作品は掃いて捨てる程作られております。
しかも本作は主人公が「多重人格」であることをオープンにしており、こちらも手垢のついた設定である訳で、やはり「今更?」な印象は否定できません。
等と言いつつも結構楽しんで見てしまいました。
その最大の要因はやはり主役のJ・マカヴォイの熱演。
23の人格を体現(劇中では8つかな?)するのは演技者としてはさぞや挑戦のしがいがあったのではないでしょうか?
彼の演技のおかげで本作は「本格ドラマ」としての印象にも無理が無い訳で貢献度は非常に高い。
元々はフォアキン・フェニックス氏が想定されていた役だったそうですが本作はマカヴォイ氏の代表作の一本となることが確実な訳で、この起用は制作サイドにとってもラッキーだった模様。
対するヒロイン、ケイシー役のAnya
シックス・センスは1999年の作品でしたからもう18年も前の作品になります。
ただ、キャリアが長くなると浮き沈みがあるのが当然な訳で、メジャースタジオの大作を任されたりもしてきた訳ですが最近は小粒ながら自分の思い通りにコントロール出来る作品に専念しておられる模様。
その成果が本作であり、久々に大ヒット。
ただ、本作も「シックス・センス」と同様に単純に「ホラー/サスペンス」とレッテルを貼るのはためらわれる作風になっている気がします。
中身はB級映画丸出しの物語なのにドラマ志向が強く一部で「鼻につく」といった批判を生む原因でもありますが、同時にそこが「ユニークな作風」として評価を受ける要因とも言えそう。
本作に関して言うなら、面白いんですがやっぱりハラハラドキドキといったエンタティメントとはちと違う気がいたしました。
物語の構造は至ってシンプル。
フィラデルフィアの郊外で3人の若い女性たちがある男に拉致されます。
何処とも知れぬ地下室に彼女たちを監禁した男の目的は何か…。
といったシチュエーションはB級のホラー/サスペンス映画ではお馴染みのものであり、同様の作品は掃いて捨てる程作られております。
しかも本作は主人公が「多重人格」であることをオープンにしており、こちらも手垢のついた設定である訳で、やはり「今更?」な印象は否定できません。
等と言いつつも結構楽しんで見てしまいました。
その最大の要因はやはり主役のJ・マカヴォイの熱演。
23の人格を体現(劇中では8つかな?)するのは演技者としてはさぞや挑戦のしがいがあったのではないでしょうか?
彼の演技のおかげで本作は「本格ドラマ」としての印象にも無理が無い訳で貢献度は非常に高い。
元々はフォアキン・フェニックス氏が想定されていた役だったそうですが本作はマカヴォイ氏の代表作の一本となることが確実な訳で、この起用は制作サイドにとってもラッキーだった模様。
対するヒロイン、ケイシー役のAnya
いやぁ実に考えさせられる映画だ.いや,物語が崇高とか複雑とかでは全然ない.むしろ逆だ.
多重人格者のストーリーと言えば,誰もが「24人のビリー・ミリガン」を思い浮かべることだろうが,この映画は「ビリーミリガン」に設定が全く同じなのだ.参照したとしても,オリジナル脚本なのだから,例えば24という数字くらいは違えるのが普通だろう と思いつつ冷静に考えてみると,映画の中の色々な「部品」が,ほとんどがステロタイプな借用であることが分かる.登場人物のキャラも,ほぼ従来の陳腐な映画設定に倣っているので,脇役の女子高生には死亡フラグが立っているし,一方でヒロインは「タダモノではない」感が分かりやすい.また監禁部屋,カギを握る主治医,全てがどこかで見たことあるものばかりだ.
ところが観終わって分かると思うが,これらは確信犯的作業だ.つまり簡単に言えば,「冷蔵庫にある在り来たりの食材で,とびきり美味しいシャマラン料理を作って見せます」ということだった.そしてそれは確実に成功している.シャマラン恐るべし.
離れ目の美少女ヒロイン,アニャ・テイラー=ジョイはシャマラン作品に実に良く溶け込んでいて見ごたえがある.
多重人格者のストーリーと言えば,誰もが「24人のビリー・ミリガン」を思い浮かべることだろうが,この映画は「ビリーミリガン」に設定が全く同じなのだ.参照したとしても,オリジナル脚本なのだから,例えば24という数字くらいは違えるのが普通だろう と思いつつ冷静に考えてみると,映画の中の色々な「部品」が,ほとんどがステロタイプな借用であることが分かる.登場人物のキャラも,ほぼ従来の陳腐な映画設定に倣っているので,脇役の女子高生には死亡フラグが立っているし,一方でヒロインは「タダモノではない」感が分かりやすい.また監禁部屋,カギを握る主治医,全てがどこかで見たことあるものばかりだ.
ところが観終わって分かると思うが,これらは確信犯的作業だ.つまり簡単に言えば,「冷蔵庫にある在り来たりの食材で,とびきり美味しいシャマラン料理を作って見せます」ということだった.そしてそれは確実に成功している.シャマラン恐るべし.
離れ目の美少女ヒロイン,アニャ・テイラー=ジョイはシャマラン作品に実に良く溶け込んでいて見ごたえがある.