長期投資家の「先を読む」発想法: 10年後に上がる株をどう選ぶのか の感想
201 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | 長期投資家の「先を読む」発想法: 10年後に上がる株をどう選ぶのか |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 澤上 篤人 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784103368915 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営 » 株式投資・投資信託 |
※サンプル画像
![長期投資家の「先を読む」発想法: 10年後に上がる株をどう選ぶのか サンプル画像](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zKAx-9qBL.jpg)
購入者の感想
本書に書いてあることはシンプルだ。「日本の強みは製造業にある。中長期的な成長の期待できるしっかりとした製造業の株を買い集めて、株を枕に長期戦に持ち込めば、かなりの確率であなたは成功した投資家になれる」というものだ。これは株式投資に手を染めて30年以上になる私の実感にも一番近い。本書には具体的な投資先の銘柄名は一切出てこない。「そんなもの、自分で勉強しろ」ということだろう。しかし書くべきことはきちんと書いてある。たとえば122ページの「金利が上がると金利生活者には有利だよねなんて思ってないだろうか。この考えは甘い。なぜなら銀行は利ザヤで稼ぐ商売をしているからだ」という指摘は真実である。私は昭和35年の生まれだ。だから長期金利が2桁だった時代も経験している。そんな時「金利でウハウハに儲かってラッキー」なんて喜んでいる人は一人もいなかった。なぜなら金利と同じくらいインフレが進んでおり、実質的な預金は毎年目減りしていたからだ。高金利時代とは、インフレ時代とは、借金している人間が得をし、預金している人が損をする時代なのだ。だから低金利時代、ゼロ金利時代に「小泉総理のゼロ金利政策のおかげで預金者はこれだけ損をしている」などと真顔で叫んでいるコメンテーター萩原博子を見て、私はほとんど星一徹みたいにテレビのブラウン管に物を投げつけてテレビを壊したくなったものだ。デフレしか経験していない人々が増えたから敢えて書いてみた。