女装する女 (新潮新書) の感想

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タイトル女装する女 (新潮新書)
発売日販売日未定
製作者湯山 玲子
販売元新潮社
JANコード9784106102912
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門

購入者の感想

 この本に登場する女性像は、
「ああ、こーいう人いる」と思わせるのだけど、
実際に、あたしの周辺にいるかというと、
いない。

 例えば、テレビとか雑誌に載っているような
そんな女性像なんですよねー。
 作者の周辺には、
固有名詞を持ったこーいう女性が居るんだろうけど、
地方の中都市に住んでいるあたしには、
実感は、ない。

 立て板に水、という感じの
著者の語り口はたしかに楽しい。
 とはいうものの、
「もともと、○○というのは、女性にフィットしやすい」
なんていう文章がよく登場するけど、
著者の感想であって、証明された事実じゃない。
 ○○には「エコ」とか「占い」とか、
共感しやすいものがアテハメられているのだけど、
統計的に事実なのかは謎。

 イロイロなタイプの女性の生態を
実に広く、かつ薄っぺらく調べています。

 広くはともかく、薄っぺらくというのは
例えばここ。
『マンガの世界も、
最近は男性誌に安野モヨコやよしながふみ、
とりのなん子などの女性漫画家が多く進出している』
 資料はたぶん「モーニング」一冊ですね。
 例としては、この三者知名度に差がありすぎる。
 安野レベルの人間を三人並べられたら良かったのにね。
 しかも、安野やよしながは、
女性誌で実績のある作家なので「進出」というイメージはあるけど
とりのはモーニングでデビューなので「進出」というイメージはない。
(この「進出」というのは「登場」あたりと
取替え可能な表現だとは思うけど、ちょっと不用意だと思う。
「高橋留美子」が少年誌に進出した、と言うと違和感あるでしょ)

 こーいうのを真に受けて
「最近の女性ってこうんでしょ」
とかいう論調になると、やだなぁ。

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