Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2015年 9/22 号 [不都合な世界遺産] の感想

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タイトルNewsweek (ニューズウィーク日本版) 2015年 9/22 号 [不都合な世界遺産]
発売日2015-09-15
販売元CCCメディアハウス
JANコード4910252540956
カテゴリジャンル別 » 歴史・地理 » 地理・地域研究 » 世界遺産

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特集:「不都合な世界遺産」世界遺産が抱える色々な課題。
・世界遺産のシステムについて。60年代にエジプトの神殿がダムの開発計画で水没の危機にさらされた際、ユネスコが保護運動を展開して移築工事が行われたことをきっかけに歴史的遺跡や建築物保護の機運が高まり、72年の世界遺産条約成立につながったという。遺産の登録や保護に関する構造的問題、登録を巡り先鋭化する当該国近隣の歴史 / 領土問題、当該国の努力に委ねられる保全問題。観光客増で環境被害が発生するなど遺産登録することでかえって危険にさらされる恐れもあり、そもそも登録される価値があるのかという論点もある。かつては登録を巡って大規模な戦闘が発生したり登録抹消された例もあるという、記者は「世界遺産の登録システムが今では政治と商業主義に動かされているように思える」と語る。日本の世界遺産保全の事例として岐阜県白川村が取り上げられている。

・今回も欧州難民にまつわる話題が多い。難民にISISなど過激派が流入する懸念、イスラエルの受け入れ拒否の姿勢と歴史的経緯のジレンマ、メルケル首相とオバマ大統領の受け入れ姿勢の対比では大統領に厳しい指摘もされる。EU圏内ではシェンゲン協定で廃止した入国審査を一時的に再導入する動きが活発化している。

・FEATURES&ANALYSIS でも難民について扱われる。ハンガリーを経由する難民の大量移動はかつて見た光景、EU圏内での対応は国により異なり足並みの乱れと亀裂が目立つ、欧州の過去の「ドイツ問題」は今や「ヨーロッパ問題」に変化したと語られる。目立つ数字だけが取り上げられる日本の難民受け入れの実情、トルコ海岸に遺体が流れ着いた男児の父親の今、オーストラリアの対応は首相が電撃交代されたことで変化を見せるか。

・「反安保闘争」本誌発行後に関連法案は成立したが記事では今一度経緯などを振り返る。祭りのあと、ではなく成立後の運用を厳しく見つめていくことこそが肝要で、人々のその後の振る舞いも同様に注視される。

・ART /

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