三島由紀夫の言葉 人間の性 (新潮新書) の感想

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タイトル三島由紀夫の言葉 人間の性 (新潮新書)
発売日販売日未定
製作者佐藤 秀明(編)
販売元新潮社
JANコード9784106106453
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 名言・箴言 » 日本文学

購入者の感想

三島由紀夫の言葉は
世の常識や固定観念をスパッと断ち、
たるんだ思考や五感に活を入れる。

率直だが入り組んでいて、
解読の技量が問われる。

本書は、三島研究の第一人者によって
選びぬかれ、配置が考えぬかれた名言集。

ミシマは日本人の誇りだと、改めて思う。

個人的に、とりわけ心に響いた言葉。

「美しいものは、何ものにもカバーされず、
あからさまで、しかも美しくなければならない」

「どんなに醜悪であろうと、自分の真実の姿を告白して、
それによって真実の姿を認めてもらい、あわよくば
真実の姿のまま愛してもらおうなどと考えるのは、
甘い考えで、人生をなめてかかった考えです」

「人間にはそんなに高低はないから、
相手を自分より無限に高いものとして憧れる気持ちは、
半ばこちらの独り合点である場合が多い。
それがわかって幻滅を感じても、自分の中の、
高いもの美しいもの、美しいものへ
憧れた気持ちは残る。
ギリシャの哲人は、こういう愛の本質を
よく知っていたのである」

「内面的なモラルというものは、
自分が決めて自分がしばるものだ」

「批評とは論理の千万言を費やして、
対象によって惹き起こされる自分の感覚の
我慢ならなさ加減を解説することだともいえよう」

「いささかの誤解も生まないような芸術は、
始めから二流品である」

「表現だけが現実に現実らしさを与えることができるし、
リアリティーは現実の中にはなく表現の中だけにある」

「政治への熱狂と、芝居への熱狂はひょっとすると、
同じものではないだろうか。
現にここにあるものを否定して、ここにある筈のないものを、
今ここにあるかのように信じて、それに酔うという熱狂は」

「剣道の、人を斬るという仮構は爽快なものだ。

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