数の発明 (岩波科学ライブラリー) の感想

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タイトル数の発明 (岩波科学ライブラリー)
発売日販売日未定
製作者足立 恒雄
販売元岩波書店
JANコード9784000296199
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購入者の感想

このページ上の「商品紹介」にある、「パスカルが『0から4を引けば0である』と述べた頃、インドでは負数と負数の積が正数になる……数概念の発展を見る」という売り文句に惹かれて購入したのだが、内容は私のような文系人間では些か覚束ない高度なものであった。タイトル(と売り文句)の外観上の手軽感は必ずしも内容に反映されない?というのが、読後の第一印象である。本書は3部構成で、(1)「数概念の起源」、(2)「現代における数体系」、(3)「数学とは何か」、これに加えて付録として巻末に(2)の補足説明がある。(1)の内容が本書のタイトルないしコンセプトに近いもので、数概念の歴史、数の概念(基数と序数)、個数と量概念、負数と演算など、文系の私でも充分に理解できかつ面白いトピックで論述が進められる。

しかし(2)及び(3)の後半となると、一転してかなり?高度な数学的論理や集合論が展開されるので、高校生時代に(当時の)“数学IIB”までしか履修していない文系人間では追い付けない解説が頻出する。特に前置きなく集合等の演算記号や論理概念が登場するので、逐時調べつつ読み進めるも私の理解は些か怪しいと自信を持って言える。従って本書の4星評価は、私の理解できた範囲(中心は第1章と3章前半など)であることを御了解願いたい。個人的に印象深いのは、売り文句の「パスカル」の負数(ゼロ)認識より(本書では僅か5行程度の言及に留まる)、負数の演算、殊に「(−2)×(−3)」の説明について、マイナスの乗算は被乗数の「逆繰り返し」であるとして、右乗算は「−2を逆方向に3倍する」(21頁)こととみて、“−2の逆の3倍”即ち6になるという解説が新鮮であった。全体として数学愛好家(特に著者の弁を借りれば「純粋数学」:3章)向けであり、文系人間には(私の場合だが)なかなか手強いものがある。

アマゾンページ(この上の方)の本書の「商品紹介」にある、「パスカルが『0から4を引けば0である』と述べた頃、インドでは負数と負数の積が正数になる……数概念の発展を見る」という売り文句に惹かれて購入したのだが、内容は私のような文系人間では些か覚束ない高度なものであった。タイトル(と売り文句)の外観上の手軽感は必ずしも内容に反映されない?というのが、読後の第一印象である。本書は3部構成で、(1)「数概念の起源」、(2)「現代における数体系」、(3)「数学とは何か」、これに加えて付録として巻末に(2)の補足説明がある。

(1)の内容が本書のタイトルないしコンセプトに近いもので、数概念の歴史、数の概念(基数と序数)、個数と量概念、負数と演算など、文系の私でも充分に理解できかつ面白いトピックで論述が進められる。しかし(2)及び(3)の後半となると、一転してかなり?高度な数学的論理や集合論が展開されるので、高校生時代に(当時の)“数学IIB”までしか履修していない文系人間では追い付けない解説が頻出する。特に前置きなく集合等の演算記号や論理概念が登場するので、逐時調べつつ読み進めるも私の理解は些か怪しいと自信を持って言える。従って本書の4星評価は、私の理解できた範囲(中心は第1章と3章前半など)であることを御了解願いたい。

個人的に印象深いのは、売り文句の「パスカル」の負数(ゼロ)認識より(本書では僅か5行程度の言及に留まる)、負数の演算、殊に「(-2) × (-3)」の説明について、マイナスの乗算は被乗数の「逆繰り返し」であるとして、右乗算は「-2 を逆方向に 3 倍する」(21頁)こととみて、“-2の逆の3倍”即ち6になるという解説が新鮮であった。全体として数学愛好家(特に著者の弁を借りれば「純粋数学」ー3章)向けであり、文系人間には(私の場合だが)なかなか手強いものがあると思う。

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