茜雲 日航機御巣鷹山墜落事故遺族の30年 の感想

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タイトル茜雲 日航機御巣鷹山墜落事故遺族の30年
発売日2015-07-17
製作者8・12連絡会
販売元本の泉社
JANコード9784780712360
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

御巣鷹山の日航機墜落事故が起きた時、私は中学生でした。戦争を知らない世代の者として、「一瞬にして500名もの人が亡くなる」こと自体が想像を絶することであり、相当に衝撃的なことでした。当時の私は親に庇護される立場の者であったこともあり、「親を亡くした人」にわが身を置き換えて「親を亡くした悲しさ」に思いをいたしていました(もちろん、実際には到底思い及ばないわけですが)。

その後だいぶ経って、「墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便」(講談社+α文庫)を読みました。号泣しながら読みました。そこに書かれていたのは、私がこれまで到底思いも及ばなかった地獄であり悲しみでした。事故は人為的なミス(修理ミス)が原因であるとされており、きっとそうなのだろうと思いますが、その不作為が招いたあまりにも大きな悲しみ、膨大な人たちに背負わせた過酷な運命を考える時、胸が張り裂けそうな思いがしました。その後、事故20年の時に(新聞であったか)紹介されていた「茜雲」を知り、読みました。

そして今回、事故30年の「茜雲」を読みました。そこに書かれていたのは、何十年たとうが決して減じることのない悲しみです。私が本を読んでその悲しみを(多少なりとも同化したつもりで)感じるのは所詮ひと時にすぎませんが、遺族の方はいつもその悲しみを抱えておられ、毎朝、悲しみに直面しているのだ、そしてそれがもう30年も続いており今後も続くのだ、ということを認識しました。今回の本には2011年に運輸安全委員会から出された事故調査解説書からの抜粋も掲載されていますが、ほんの数秒のうちに垂直尾翼が崩壊していく様の淡々とした記述等に、事故の恐ろしさが迫ってき、思ってみても全くどうしようもないことながら、「もし●●がなかったら」「もし●●であったならば」と、全員が命をながらえることができなかったことを悔しく感じます。

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