寄港地のない船 (竹書房文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 寄港地のない船 (竹書房文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ブライアン・オールディス |
販売元 | 竹書房 |
JANコード | 9784801903555 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
※サンプル画像
![寄港地のない船 (竹書房文庫) サンプル画像](http://ecx.images-amazon.com/images/I/516RUGm4ftL.jpg)
購入者の感想
オールディスの処女長編。実は、オールディスを含めた、60年代前後のニューウェーブ系のSFは、サンリオSF文庫で刊行ないしは予告されていたけれども。そのサンリオですら予告もしていなかった、と思う。したがって、まさかの翻訳、ということで、正直、びっくり。
ネタとしては、恒星間を旅する世代間宇宙船というテーマ。それを、若きオールディスがどう調理したのか、というのは興味あるところ。
一生を宇宙船ですごすというのは、どんなことなのか、彼なりの解釈は、後の気がめいるようなSFにもつながるのでは、と思う。そういった状況におかれた、人間という種族って、どうなのか、と。で、設定そのものは退屈そうだけれども、いろいろどんでんがえしも、おばかなシーンもあって、楽しめます。
ということで、オールディスを読んできた人たちにとっては、本書はあらたな発見だとは思う。でも、今さら読むと、という感じがしないでもない。50年以上も前に書かれたSFなんだからね。
作品としては、今の時代に読むとすると☆3つだけど、びっくり度で☆を1つプラス。オールディスのような、クラシカルなスタイルで人間の認識のようなものを問うSFの刊行が少ない、と思う人はぜひ。オールディスをはじめて、という人には、別の本を薦めます。いちおう、個人的には「マラキア・タペストリ」が好きなのですが、これは入手しにくいからな。
ネタとしては、恒星間を旅する世代間宇宙船というテーマ。それを、若きオールディスがどう調理したのか、というのは興味あるところ。
一生を宇宙船ですごすというのは、どんなことなのか、彼なりの解釈は、後の気がめいるようなSFにもつながるのでは、と思う。そういった状況におかれた、人間という種族って、どうなのか、と。で、設定そのものは退屈そうだけれども、いろいろどんでんがえしも、おばかなシーンもあって、楽しめます。
ということで、オールディスを読んできた人たちにとっては、本書はあらたな発見だとは思う。でも、今さら読むと、という感じがしないでもない。50年以上も前に書かれたSFなんだからね。
作品としては、今の時代に読むとすると☆3つだけど、びっくり度で☆を1つプラス。オールディスのような、クラシカルなスタイルで人間の認識のようなものを問うSFの刊行が少ない、と思う人はぜひ。オールディスをはじめて、という人には、別の本を薦めます。いちおう、個人的には「マラキア・タペストリ」が好きなのですが、これは入手しにくいからな。