レイチェル・カーソンはこう考えた (ちくまプリマー新書) の感想

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タイトルレイチェル・カーソンはこう考えた (ちくまプリマー新書)
発売日販売日未定
製作者多田 満
販売元筑摩書房
JANコード9784480689450
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 地球科学・エコロジー » 環境問題

購入者の感想

著者は、生態系や環境問題を専門とする農学博士。既にレイチェル・カーソン女史に関する複数の著作を持ち、本書もそれらの内容がベースとなっている。
レイチェル・カーソン女史は、米雑誌「TIME」が1999年に発表した、20世紀に最も影響力のあった「偉大な知性」20組/24人の中に、ライト兄弟、アインシュタイン、天文学者ハッブル、DNAの二重らせんモデルのワトソンとクリックらとともに選ばれ、世界で初めて環境問題に目を向けさせたその思想は、人類の歴史を変えたものと言われる。
本書では、「海の三部作」と呼ばれる『潮風の下で』、『われらをめぐる海』、『海辺』と、環境問題を取り上げた『沈黙の春』、カーソン氏の死後、友人たちによって出版された『センス・オブ・ワンダー』を通して、カーソン氏が「未来の世代」に受け継いで欲しいと考えたことが纏められている。
具体的には、1.「海の三部作」で「無限の鎖」や「生命の織物」と考え、「美と神秘の世界」を見出したという「生命の多様性」について、2.『沈黙の春』で取り上げた、化学物質の「おそるべき力」と生態系や人間に及ぼす悪影響について、3.「センス・オブ・ワンダー」の感性と「環境と生命」の思想について、4.「環境と生命」のつながりや関係に係る倫理について、5.人類が選択するべき「べつの道」について、が述べられている。
「「環境と生命」の思想」では、未来に語り継ぐべきカーソン氏の思想として、(1)自然や生命の神秘さや不思議さに目をみはる感性(Sense of Wonder)、(2)生命に対する畏敬の念(Sense of Reverence)、(3)自然との関係において信念をもって生きる力(Sense of Empowerment)、(4)科学的な洞察(Sense of Science)、(5)環境破壊に対する危機意識(Sense of Urgency)、(6)自主的な判断(Sense of Decision)という6つのセンスが語られ、それらが総合的に働き、内から発せられる行動、更には「等身大の生き方」につながると述べている。

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