国家〈上〉 (岩波文庫) の感想

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参照データ

タイトル国家〈上〉 (岩波文庫)
発売日販売日未定
製作者プラトン
販売元岩波書店
JANコード9784003360170
カテゴリ人文・思想 » 哲学・思想 » 西洋思想 » 西洋哲学入門

購入者の感想

哲学とか全然知らなくても、読みやすい本だと思います。
国家と正義について、また、イデアについてプラトンの考えが書かれています。
国家と魂が善くあるためのに、知恵と勇気と節度の3つを求めています。
そして、これらの物をコントロールすることができるように、才能を持った人を正しい教育法でふさわしい人間になるように教育していきます。
そうして、正しい教育を受け、真実を見る事の出来るようになった哲学者が国を支配し、国民を導くようになることが理想の国家となります。
民主主義が当たり前となっている現代では、自由が無さすぎて理解できない発想が多いですが、その時代の背景なども何となく見えてきて、非常に楽しめました。

ソクラテスの口を通して語られるプラトンの思想が、余すところなく開陳されている全篇が対話形式の書物です。

一見、題名の「国家」からして、国とは何か、政治や国家組織がどのように運営されるべきかといったことばかりのようですが、医者はどうあるべきかとか、船乗りはどうあるべきか、など私たち個人個人の生き方について、問われているような身近な実例の内容ばかりです。

ソクラテスの「さあー、それでは次に・・・」という話を展開させる時に使う常套句が、マイクを持った哲学実況解説のような臨場感を味わえました。

登場人物たちの個性もいろいろとあります。だいたい最後にはソクラテスが勝ちますが、次から次へと別の相手がソクラテスに挑む構成で、ソクラテスファンには安心の一冊。

ちなみに、プラトンの兄弟が結構登場しているとのことです。

哲学書の訳文としては、非常に読みやすい流れの文章です。

下巻は最後の方はやや難しいですが、巻末の図解付き注釈もあり助けになるので、上下巻ともに購入することをお薦めします。

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