砂の王宮 の感想
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参照データ
タイトル | 砂の王宮 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 楡 周平 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087716177 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 |
購入者の感想
戦後の混乱の中、己の才覚のみで成り上がった男の一世一代の物語。
塙と深町、お互いアイディアを出し合って次々と新しいことを始めて、さらに大きな商いに挑戦していく展開は一気に読ませる。
薬屋からスーパーマーケット誠実屋のオーナーに転進し、関西地方で大成功を収めて東京に進出するも、不動産業を営む久島に騙され、さらに深町の死に関わることになり、一転してピンチに陥るまでを描いた第一部。
県議会議員の瀬島の視点から山梨に誠実屋が出店することを巡る地元住民との対立と塙のその後を描いた第二部。
第一部の布石が第二部で収束するようにうまく描かれていた。巨大化した誠実屋の跡取り問題、塙の実業家人生の集大成の案件、そして瀬島の出生の秘密と読みどころが満載だった。
最後のエピローグもよく考えられていて、読後感もよかった。商売をやっている人にぜひすすめたい一冊。
塙と深町、お互いアイディアを出し合って次々と新しいことを始めて、さらに大きな商いに挑戦していく展開は一気に読ませる。
薬屋からスーパーマーケット誠実屋のオーナーに転進し、関西地方で大成功を収めて東京に進出するも、不動産業を営む久島に騙され、さらに深町の死に関わることになり、一転してピンチに陥るまでを描いた第一部。
県議会議員の瀬島の視点から山梨に誠実屋が出店することを巡る地元住民との対立と塙のその後を描いた第二部。
第一部の布石が第二部で収束するようにうまく描かれていた。巨大化した誠実屋の跡取り問題、塙の実業家人生の集大成の案件、そして瀬島の出生の秘密と読みどころが満載だった。
最後のエピローグもよく考えられていて、読後感もよかった。商売をやっている人にぜひすすめたい一冊。