実況・料理生物学 (阪大リーブル030) の感想

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参照データ

タイトル実況・料理生物学 (阪大リーブル030)
発売日販売日未定
製作者小倉明彦
販売元大阪大学出版会
JANコード9784872593136
カテゴリジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » クッキング・レシピ » カフェ

購入者の感想

料理生物『学』とタイトルを冠しているが,全く肩肘張らずに読める。
料理は試行錯誤による経験の純化を経て,文化として定着してきたものの
集合体なんだと思うが,それを生物学とか化学の観点から見ると非常に
理にかなっているのだよ,というメッセージが感じられた。すごく面白い。

筆者が講義中で話した内容に解説を加えているので,
雑学的な(言い方を変えると散漫な)情報量は非常に多い。
しかし,基本となる概念は繰り返し現れるものであり,全部を覚える必要はない。
例えば浸透圧と分子の形からの説明が繰り返し現れる。一見異なる調理法の背後には
実は同じ意味が潜んでいたりする。このあたりの書きぶりからは普遍性を重んじる
物理学の精神すらチラ見えしたような。

日常に新しい眼を差し向けさせる,大学の講義らしい内容であって,
科学を多少知っている人にはどんどんお勧めしたい本だと思った。

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大阪大学出版会から発売された小倉明彦の実況・料理生物学 (阪大リーブル030)(JAN:9784872593136)の感想と評価
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