死者との邂逅――西欧文学は死をどうとらえたか の感想

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タイトル死者との邂逅――西欧文学は死をどうとらえたか
発売日販売日未定
製作者道家 英穂
販売元作品社
JANコード9784861825330
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 日本文学研究

購入者の感想

美しい本。装丁はフラ・アンジェリコの「最後の審判」。ホメロスの中の
死者との邂逅場面が原型となって、それがいかにウェルギリウス、さらにダンテやボッカチオでも繰り返されるかが語られる。
ディケンズの『クリスマス・キャロル』などをへて後半ではウルフ、ジョイス、プルーストにおいて
死に対する意識や描かれ方がどう変容したかが明らかになる。ウルフの父(レズリー・スティーヴン)は、
両親が毎日イエスに話しかけるという敬虔な家庭に育ちながら、後に不可知論者となり、しかしそのために
妻の死を受け入れることがとても困難な様子が生き生きと語られたりする。
叙述は平易でとても読みやすい。常に作品の該当部分が引用され、議論が過度に抽象的になることはない。

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