生命誕生 地球史から読み解く新しい生命像 (講談社現代新書) の感想

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タイトル生命誕生 地球史から読み解く新しい生命像 (講談社現代新書)
発売日販売日未定
製作者中沢 弘基
販売元講談社
JANコード9784062882620
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 遺伝子・分子生物学

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購入者の感想

2014年5月20日 第1刷発行

なぜブルーバックスではないのか?
一般の読者にも読ませたい力作だからだろう。

本書は最近よくある「46億年地球の歴史」、「38億年生物の歴史」というものではない。
著者の大胆な仮説を解説したものである。

序盤はプレートテクトニクスやシュレーディンガーの生物観(生物とはマイナスのエントロピー)といった多少古い思想が紹介されている。この辺はジャンジャン読み飛ばしてもらいたい。

第5章でやっと本書の主題である仮説が紹介され始める。

・有機分子ビッグ・バン説
2008年12月に「ネイチャー・ジオサイエンス」に掲載された仮説
まだ大陸も存在しない水に被われた太古の地球(もちろん生物も存在しない)に多くの隕石が落下、海洋とプレートに化学反応を起こして生命の元となる有機物が作られた。

・生物有機分子の地下深部進化仮説
1990年代に「ネイチャー」に掲載を断られたが、日経にて大々的に紹介されたとのこと。
簡単な有機分子が地下深くで高圧の状態になりアミノ酸のような高分子となった。

さらに欲張ってアミノ酸分子の非対称性の仮説まで試みようとしているが、そこまで上手く説明できなかったようだ。

本書を真面目に読むならばそれなりの化学の知識が必要であると思うが、その辺を割り切って読み進めることも可能。
自分もその辺は良く分からないので割り切って読み進めました。
わかりやすい図解も良かったです。

我々生物の祖先を辿ると鉱物由来となる考えには初めて遭遇しました。面白かった。
自分は素人なのでこんな感想しか出ませんが、プロの方から見てこれらの仮説はいかがなものなのか?
それが気になりました。

まあそんなことはどうでも良く、最近質の悪い新書が多い中でかなりの意欲作だと思います。

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