完訳 カンタベリー物語〈中〉 (岩波文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 完訳 カンタベリー物語〈中〉 (岩波文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | チョーサー |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784003220320 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
中巻では、「バースの女房の話の序」「召喚吏の話」が面白い。
バースの女房が語る性的奔放さには、中世的な禁欲から解き放たれて現世的な快楽を味わい尽してやろうとする高笑い聞えてくるような気がする。イタリア・ルネサンスの「世界と人間の発見」という時代精神と通じるものがあるように感じる。
でもほかの話の中では、妻は結婚と同時に自由意思を捨てて夫の意のままに従う、みたいなことも書かれていて、現代の感覚とは全く合わない話もある。
バースの女房が語る性的奔放さには、中世的な禁欲から解き放たれて現世的な快楽を味わい尽してやろうとする高笑い聞えてくるような気がする。イタリア・ルネサンスの「世界と人間の発見」という時代精神と通じるものがあるように感じる。
でもほかの話の中では、妻は結婚と同時に自由意思を捨てて夫の意のままに従う、みたいなことも書かれていて、現代の感覚とは全く合わない話もある。
5度結婚したバースの女房の話、ひたすら忍耐する女性の美徳を語る学僧の
物語、チョーサーの語る「メリベウスの物語」など13話を収録。
男女の関係ひとつとっても、「従順な妻」「妻は自分の意志を通したい」な
ど当時からさまざまな考えがあったことがわかり、おもしろい。
バースの女房の話に挿入されている話はアーサー王物語のガウェイン卿の結婚
の話にそっくりである。
註もくわしくつけられていて、学習にも有用。
「メリベウスの物語」では戦争や復讐について、ソロモンを中心に引用しな
がらさまざまな教訓が説かれており、現代に通じる内容でありぜひ今英米人
に読んで欲しい内容。
物語、チョーサーの語る「メリベウスの物語」など13話を収録。
男女の関係ひとつとっても、「従順な妻」「妻は自分の意志を通したい」な
ど当時からさまざまな考えがあったことがわかり、おもしろい。
バースの女房の話に挿入されている話はアーサー王物語のガウェイン卿の結婚
の話にそっくりである。
註もくわしくつけられていて、学習にも有用。
「メリベウスの物語」では戦争や復讐について、ソロモンを中心に引用しな
がらさまざまな教訓が説かれており、現代に通じる内容でありぜひ今英米人
に読んで欲しい内容。