神田無線電機 モバイルプロジェクターWis KVD-Z240K の感想

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詳細については後述しますが、本来ならどう考えても１万円で買えるような製品ではありません。
通常この価格帯だと、パネル解像度は320x240程度で、ほとんどおもちゃ同然のものが大半。
ところが、本製品は1024x600のLCOSパネルを搭載しており、それらとは明らかに一線を画す性能を有します。

どうも、4月に入ってからいきなり安くなったみたいで、恐らく在庫処分品なんだろうとは思いますが、
これまでほとんど注目されてこなかったのが不憫に思えてくるほど、完成度の高い製品です。
とりあえず１台持っていても損はしないでしょう。

■画質
　フォーカスはかっちり合いますし、色乗りやコントラストも上々。
　解像感もまずまずで、PC接続でもパワポのプレゼンくらいなら使い物になるレベルでしょう。
　強いてアラを探すなら、動きが激しいシーンでカラーブレイキングが多少目に付くのと、
　色が少し飽和気味かなと思わなくもないですが、この価格なら真っ当に映るだけでも儲けものです。

■明るさ
　45ルーメンなので明るい部屋はさすがに無理ですが、暗い部屋なら十分な明るさですし、
　日中でもカーテンを閉めきってしまえば、そこそこ実用になります。

■接続性
　外部入力は、HDMI/アナログVGA/コンポジット(いわゆるビデオ入力)に対応します。
　HDMIはHDCPにもちゃんと対応しているようで、PS3やBDも正常に表示されました。
　1080iや720pの信号も受け付けてくれますので、接続でトラブることはまずないでしょう。

■メディアプレイヤー機能
　USBメモリやmicroSDカードの動画・画像ファイルを再生する機能ですが、これが恐ろしいほどの実力派。
　まず、ファイル形式はavi/mp4/flv/mov/wmv/tsに対応し、コーデックはまさかのH.264対応。
　互換性や安定性も高く、手持ちファイルの大半が正常に再生できてしまいました。