ぼくの、ひかり色の絵の具 (ノベルズ・エクスプレス) の感想
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参照データ
タイトル | ぼくの、ひかり色の絵の具 (ノベルズ・エクスプレス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 西村 すぐり |
販売元 | ポプラ社 |
JANコード | 9784591141526 |
カテゴリ | ジャンル別 » 絵本・児童書 » 読み物 » 童話・文学 |
購入者の感想
以前、忙しい時間の中で読んだときは、
本の奏でるリズムと私の勢いがかみ合わなくて
細やかなニュアンスや穏やかな色合いを感じ損ねていましたが、
静かな時間に読み返し、その言葉に身をゆだねてみますと
とても心地よく過ごすことができました。
文章のリズムがゆったりしていると感じたのは
主人公ユクの生きている生活のリズムがそうなのかもしれません。
主人公ユクは小学校6年生。
2ヶ月前の4月に、都会から転校してきた
絵を描くことが大好きな男の子です。
彼は素朴で優しくて相手のことを思いやる心を持っているのですが、
それを上手く言葉で伝えることができません。社交性を欠いているようです。
しかし彼の描く絵を誉めてくれる人たちがいて、自信を得て、
コミュニケーションの和が少しずつ広がっていきます。
背景にある
少し古びてはいるけれど人の温もりのある商店街の風景や美味しそうなもの、
山や植物や木々が自然の中に誘い出してくれます。
描く彼を見守るお父さんもいい味をだしています。
作者はあとがきで「やさしい心をもった『口べた』さんを応援したくて、この物語を書きました。」
とおっしゃられています。
ユクの日常の生活の中から物語を編み出し、
隠れた才能と
声にならない心の声を掬い上げ
丁寧に綴られた1冊です。
全てではないけれど、この物語を好きになる子どもたちがいると思われます。
本の奏でるリズムと私の勢いがかみ合わなくて
細やかなニュアンスや穏やかな色合いを感じ損ねていましたが、
静かな時間に読み返し、その言葉に身をゆだねてみますと
とても心地よく過ごすことができました。
文章のリズムがゆったりしていると感じたのは
主人公ユクの生きている生活のリズムがそうなのかもしれません。
主人公ユクは小学校6年生。
2ヶ月前の4月に、都会から転校してきた
絵を描くことが大好きな男の子です。
彼は素朴で優しくて相手のことを思いやる心を持っているのですが、
それを上手く言葉で伝えることができません。社交性を欠いているようです。
しかし彼の描く絵を誉めてくれる人たちがいて、自信を得て、
コミュニケーションの和が少しずつ広がっていきます。
背景にある
少し古びてはいるけれど人の温もりのある商店街の風景や美味しそうなもの、
山や植物や木々が自然の中に誘い出してくれます。
描く彼を見守るお父さんもいい味をだしています。
作者はあとがきで「やさしい心をもった『口べた』さんを応援したくて、この物語を書きました。」
とおっしゃられています。
ユクの日常の生活の中から物語を編み出し、
隠れた才能と
声にならない心の声を掬い上げ
丁寧に綴られた1冊です。
全てではないけれど、この物語を好きになる子どもたちがいると思われます。