讃岐典侍日記[さぬきのすけにっき] (笠間文庫―原文&現代語訳シリーズ) の感想

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タイトル讃岐典侍日記[さぬきのすけにっき] (笠間文庫―原文&現代語訳シリーズ)
発売日販売日未定
販売元笠間書院
JANコード9784305704245
カテゴリ古典 » 日本の古典 » 古代・中世文学 » 日記・随筆

購入者の感想

この本の良い点は
○文字が大きい ○和歌などの索引がある
難点は
○原文と訳文の切り替わりが読みづらい事
○小谷野氏の長子の心理に対する解説。個人的に違和感のある解説の例を挙げると・・

182頁「悲嘆の涙にくれているものの、どこかでそうしたおのれに陶酔してもいるはずなのだ」
183頁「帝の側の彼女への気遣いは特別なものであったという組み込みがなされている~」
184頁「病苦をおしてわざわざ告げる行為をわれへの特別な意思によるものと見据え~」

以前に購入した「讃岐典侍日記への視界」もこんな調子の記述があったので
不安でしたが、やはり今回も途中で読む事が苦痛になりました。
こういった推察は小谷野氏の独特な見方である様に思えます。
そもそもこの様な憶測をこの日記に強調する必要を感じません。
堀河帝に必死で尽くしていた長子が己の事を<特別>などと思い
陶酔していたと如何すれば読み取れるのでしょうか。

古典文学はそれぞれの訳者の個性が与える影響が大きい事をつくづく感じました。

けれども本文、訳文のページの切り替わりが読み難い。
何より翻訳をされてる小谷野氏の作者の心理に対する解説が
どこか斜に構えた感じがして個人的には好きになれない。
氏の「讃岐典侍日記への視界」を以前読んだ時と同じ違和感でした。

讃岐典侍日記はやはり森本 元子氏のものか
小学館の新編日本古典文学全集 26が良いと思います。

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