男というもの (中公文庫) の感想

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参照データ

タイトル男というもの (中公文庫)
発売日販売日未定
製作者渡辺 淳一
販売元中央公論新社
JANコード9784122037656
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 日本のエッセー・随筆 » 近現代の作品

購入者の感想

 一般論的で平均的に男性をとらえすぎている。が、読んで参考になり、損は無い本だと思います。しかし、これをマニュアルに女性が男に対すると失敗することもあるのではないでしょうか。世に例外なきはないからです。

 結婚について書かれた箇所があり、以下は私が感じたことです。

 著者は『現代の結婚制度は時代の変化に対応しきれず、さまざまな歪みがでてきている』また『愛もないのに結婚生活を続けるより、本当に好きな人を正直に懸命に愛するほうが真の倫理にかない、人間として真実の姿なのではないか』としている。
 これについては、男性をどう考えるかを云々するのは良いが、如何なものかと思います。結婚生活には、第三者(子孫、両家の両親、縁者、友人)が関係し、社会と関わりをもって成り立っているのであるから。特に子供に対しての責任を放棄して、愛人の元に行ってしまうのは(渡辺氏著書『愛の流刑地』の主人公冬香のように)、ほとんどの動物もしないことなのではないでしょうか。著者は『人間は高度化した近代文明とは裏腹に所詮動物であり、他の生物と変わらぬ雄と雌なのである。本来生き物として持っているはずの雄と雌の命の輝きを、取り戻したい』としています。人間は動物であり、遺伝子は利己的に存続し続けたいのも納得できますが、しかし動物も子供が動物として生活できるまで育てるように、子供が人として一人前になるまでは、せめて自己を律し、結婚生活を営むことが、人間社会の未来を作っていくのではないでしょうか。
 私が男性であるから解かるのですが、著者の言うように男は概してその本能により浮気性であるのは事実。だからこそ、将来の世を想い、欲の赴くままではなく謙虚と我慢と犠牲も必要かと思います。
 なにより、最善は配偶者を愛することとその能力、無い場合は努力なのではないかなと思いました。

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