カフェ・イベントPA術 小規模ライブを成功に導くシステム構築とその運用 の感想

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まず、読者のターゲットがわかりません。タイトルにある「カフェ」については、カラー6ページ、白黒11ページ、「イベント」については、カラー・白黒各4ページしか記述がありません。そして、配線図のたぐいは一切無し。解説に銘打たれた「システム構築例」も、機材名をいくつか並べた表があるのみ。「○○（機種名）など」の表記のみで、それがどんな物かの説明もほとんどなし。各項目で防音についての能書き（本当に能書き程度で、具体的な記述はありません）と無駄に大きな写真（電池駆動のミキサーとミニアンプで半ページ！）を埋め草にしています。

HowToやトラブルシューティングも、本書の説明がそこにたどり着く以前の問題なのではっきり言って不要です。（具体的な機材のセッティングが知りたくてこの本を買う層の人は、MIDIチェンジャーは使いません）

同著者の別の本のレビューにもありましたが、文章に「！」が無駄に多すぎます。自分に酔っているような印象を受けます。

少なくとも素人が読んでも意味不明、実際に何かをしようとする人には情報不足、専門家には問題外、というのが正直な評価です。

近所の書店を回っても見つからなかったのでアマゾンで買ったのですが、書店で見てからは買わないレベルの本です。値段相応ではありません。0