ストロガッツ 非線形ダイナミクスとカオス の感想

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Steven H. Strogatzの”Nonlinear Dynamics And Chaos: …”の訳書。
説明が非情に平易で非線形力学の入門書としておすすめです。
内容に対するレビューは原書のものを参考にしていただくとして、
下記は訳書としての感想。

文章は丁寧に訳されており、自然で読みやすいです。
訳注では参考文献に引用文献の邦題が加えられているほか、
入手可能な日本語の文献が加えられています。
また、7.6節では摂動理論に関する進んだ記述、
9.4節ではローレンツアトラクターに関する理解の現状
（原書第2版でも書き換えられていない部分）に関する記述等が訳注に加えられており、
この分野の初学者の私にも翻訳者たちの実力が伺えるような気がします。

生物学に興味のある数学・物理由来の人には面白い本だと思います