ハネギウス一世の生活と意見 の感想

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早いもので没後20年以上を経て、このような未発表の文集が刊行されるのは、嬉しいようで少々寂しくもあります（寂しいとは、これだけの年月を経てやっとと云う気持ち）。新たに未刊行の著述が出版されるなどとは期待していなかったせいもあり、うっかり見逃すところでした。編者の本多正一さんはとても優しい方で、この方がそばにおられなかったら、中井英夫氏の寿命もきっともっと短かったことでしょう。没後に本多さんが出版されたアルバム『彗星との日々』とか、塔晶夫名義の『虚無への供物』新装版の刊行の際には、色々とお世話をかけてしまいました。NHKで放送された『黒鳥館日記　作家・中井英夫の生と死』等の映像資料も送っていただきました。この場をお借りして感謝申し上げる次第です。思えば、本田さんは『虚無への供物』が出版された年のお生まれ、小生はちょうど……（アマゾンの規定により、以後割愛）。