百鬼園随筆 (新潮文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 百鬼園随筆 (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 内田 百けん |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101356310 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 日本のエッセー・随筆 » 近現代の作品 |
購入者の感想
文章の密度が高く、実際の字数以上の字数があるように感じさせる。
決して難解なのではない。いずれもユーモアのこもった軽妙なものなのだ。しかし濃密である。
難しい言葉を使うところもある。
「戒飭《かいちょく》」(過ちを犯さぬよう戒める)、「加餐」(栄養をとって体を大切にする)、「三十年の一狐裘《いっこきゅう》」「豚肩《とんけん》は豆を掩《おお》わず」(いずれも、非常に倹約すること)など、見慣れぬ言い回しが出てきて、辞書を引かされた。
表記の上では、冒頭の「琥珀《こはく》」で「萬」を使っているのが目をひいた。
新潮文庫編集部による「表記について」には、「旧字体で書かれているものは、原則として新字体に改める」とあるのだが。
「萬」と「万」!は本来別の字で、「万」は《ぼく》と読むべき字であったので著者が厳密に区別していたものだろうか。
ほかに、「一一」「我我」「沸沸」というように、「々」を使わない表記をしているのも理由があってのことなのだろう。
決して難解なのではない。いずれもユーモアのこもった軽妙なものなのだ。しかし濃密である。
難しい言葉を使うところもある。
「戒飭《かいちょく》」(過ちを犯さぬよう戒める)、「加餐」(栄養をとって体を大切にする)、「三十年の一狐裘《いっこきゅう》」「豚肩《とんけん》は豆を掩《おお》わず」(いずれも、非常に倹約すること)など、見慣れぬ言い回しが出てきて、辞書を引かされた。
表記の上では、冒頭の「琥珀《こはく》」で「萬」を使っているのが目をひいた。
新潮文庫編集部による「表記について」には、「旧字体で書かれているものは、原則として新字体に改める」とあるのだが。
「萬」と「万」!は本来別の字で、「万」は《ぼく》と読むべき字であったので著者が厳密に区別していたものだろうか。
ほかに、「一一」「我我」「沸沸」というように、「々」を使わない表記をしているのも理由があってのことなのだろう。