木のうた (海外秀作絵本) の感想
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参照データ
タイトル | 木のうた (海外秀作絵本) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | イエラ・マリ |
販売元 | ほるぷ出版 |
JANコード | 9784593500611 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 絵本・児童書 » 絵本 |
購入者の感想
乳児用の絵本は、鑑賞に耐えうる質のものが少なくて不満でした。音楽も視覚芸術も、感性が澄んだ低年齢ほど、本物に触れさせるべきだと思います。その点、世の「子供用」楽器や絵本は子供を少々ばかにしたものが多い。この本の対象年齢は3歳からとありますが、10カ月の娘はこれをめくるのが大好きです。文字はなく、一本の木と、そこに暮らす小鳥達とりすの四季の移り変わりを、ページをめくるごとに美しい絵でおった、ただそれだけの絵本です。グラフィックアーティスト、イエラ・マリの絵は、大人が見ても美しく、実は高度な感性を持つ乳児の瞳をぐっと引き付けます。家では、「ほら小鳥さんだよ」などの余計な解説は入れず、ただ子供がじっと見つめながら自分でページをめくるペースにあわして、親子で静かに大木の四季折々の世界に遊んでいます。もう一つ言うならば、この本に彩られる木や草や花、鳥の世界が体に入っているよう、実際の日々の中で自然の中で遊ばすことも大切だと思います。娘は毎日公園の木の下、草の上をはいはいして鳥を見上げたり虫と遊んだりしてるので、この絵本を楽しめるのでしょう。このような優れた質の絵の乳児絵本が増えることを願ってやみません。0