経済成長なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学 の感想

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タイトル経済成長なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学
発売日販売日未定
製作者セルジュ・ラトゥーシュ
販売元作品社
JANコード9784861822971
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学

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「日本の政界や産業界は近代の成長パラダイムを根本から問いに付すことなく、成長社会を維持するための戦略――成長戦略――を新たに計画することに躍起になっている。そこには『豊かさ』の意味を根本から問い直す態度もなければ、また成長社会とはまったく異なる論理で活動する社会を描く構想力も見受けられない。現行の経済体制を維持したままの一時凌ぎの政策では、長期的な社会変化の展望を描くことは困難であり、人々は不安と隣り合わせで生活を続けていくだけである」(中野佳裕)

「〈ポスト開発〉についての理論的省察は、グローバル化した市場社会の危機を明確に予見し、民主主義的でエコロジカルな自律社会――〈脱成長〉社会――の構築という積極的な抜け道を提案してきた。〈ポスト開発〉学派において予見され、そして非難されてきた危機は金融的・経済的・社会的・生態学的なものだけではない。より根本的には、文化的かつ文明的な危機である」(セルジュ・ラトゥーシュ)

本訳書の出版は、日本における「脱開発」=「脱成長」派の、21世紀における「再生」――新しい世代の手による「再生」――をしるす里程標となるであろう。

訳者、中野佳裕(なかのよしひろ)さんは、1977年山口県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、英国エセックス大学政治学部イデオロギーと言説分析修士課程修了、同大学社会科学とカルチュラル・スタディーズ研究科開発学博士課程修了。開発学博士。専攻は、国際開発論、平和学、社会政治哲学。現在、立命館大学国際関係学部非常勤講師。

本書は大きく分けて四つの部分から成り立っている。第一の部分と第二の部分はラトゥーシュのそれぞれ別の単行本のフランス語からの翻訳(Survivre au developpement, 2004とPetit traite de la decroissance sereine, 2007――邦訳書は二冊の本の「合本」)、第三の部分はラトゥーシュへのインタビュー(Cosmopolitiques13号[2006年]から)、第四の部分は訳者の中野さんによる「解説」である。まず目次の概要を掲げる。

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