通天閣 (ちくま文庫) の感想

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参照データ

タイトル通天閣 (ちくま文庫)
発売日販売日未定
製作者西 加奈子
販売元筑摩書房
JANコード9784480426697
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » な行の著者

購入者の感想

最初、つまらん・・・と思って読むの途中で辞めたくなりました。
(西加奈子の作品ではこういう現象がよく起こります)

工場で働く、独身の40歳代のオッサンと、
同棲してた恋人に捨てられて(置いてかれた?)、
スナックで働く20代後半の女の話。

どっちも人生にやる気ナシ。
中盤まで、つられて自分までやさぐれた気持ちになります。

ふたりの話が交互に来るので、
このふたりはなんかしらの繋がりがあるはずだ〜
いつ繋がるんだ〜
と思いながら読んでました。

途中から生きる意味を見出し・・・というよりは、
ふたりの視界が開けてきたあたりから面白くなる。

オッサンの働く工場の新入りが駆け出すシーンとか、
あたしまで血が騒ぎました。
でもその後とんでもないオチが(笑

女がスナックの人間の一言で泣くシーンでは、
女と一緒に泣きそうになり、
電車の中で涙をこらえました。

そして最後の最後で・・・

大爆笑。(を、電車の中なので我慢した)

まさかそうくるとはー。
いや、ないわー叫ばないわ、あんなことー。

脇キャラだと完全に思っていた人が、
意外といい味出してくる作品です。
誰一人、読み逃してほしくない。
まさかオマエがキーマンか!ってなるから。

読み始めは相当ツライものがありますが、
読み終わりはスッキリします。
え、それで終わりなの?と思うかもしれないけど、
そこで終わるのが西加奈子な気もする。

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