長く稼ぐ会社だけがやっている「あたりまえ」の経営 の感想

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タイトル長く稼ぐ会社だけがやっている「あたりまえ」の経営
発売日販売日未定
製作者岡本 吏郎
販売元フォレスト出版
JANコード9784894516205
カテゴリ » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営 » 会社経営

購入者の感想

著者のまぁまぁ信者であり、成功はどこからやってくるのか、お金が残らない本当の理由、は何度も何度も読み、血肉としております。
しかしながら、この本は、ありきたりの、〇〇するための〇〇個のルール=自己啓発的ビジネス本=自慢話のオンパレード、に感じるニオイがしております。運と実力を丁寧に考察してみようという試みは良いと思うのですが、世の中の経営の現実はもっともっと不可解で複雑なため、著者の断定的意見が増えれば増えるほど、「ああ、あなたはそう思うのね。でも現実はいろいろだよ」と反論したくなります。そして反論する者を著者は恐らく「てめぇは学習1野郎だ」と否定したくなるのでしょう。中途半端な偉人の言葉の引用が、益々「おれって賢いだろ、世間の経営者はバカばっかりだ」感を滲ませてしまい、読み苦しくなっておりました。示唆に富む意見がそこかしこにあるだけに、そういった自己心酔が感じられる箇所は残念でした。

岡本史郎氏は世の中の動きに対して辛辣に分析、洞察している中小零細に特化した人気税理士である。
大企業や中堅企業向けのマネジメントではなく、中小零細が生き残るための指針をわかり易く示している。
例えば、衰退した商店街での存続は独自商品を扱い、顧客名簿を積み重ねる他に道はないとしている。
また、流行りの経営戦略よりも兵站、つまりヒト(社員)モノ(名物)カネ(内部留保)に力点を置くことと説く。
ここまでは常識的な視点であるが、第5章「準備としての概念」(223項)に気になる下記の文章があった。

第4章で、長期的な視点でのスキーム作りを得意とする税理士との付き合いが必要条件になってきたと
書いたことは、決して単に税金を安くすることではなく、企業の存続の要件として必要なのです。

つまり、第4章(214項)の下記の2つの文章が岡本史郎氏が本書で一番伝えたかった予言なのだろう。

時代は、最早ステレオタイプのノウハウ的な方法では、まったく太刀打ちのできない応用の世界に入って
いるということを少しでも感じていただけたらと思っています。

何度も書きますが、これからは、会社の解散やM&Aさえも視野に入れたスキームとして会社経営を考え
ていかなくてはなりません。会社経営のスキームは、一年一年の動きで、損した得したというような次元で
はなくなってきています。

私たち中小零細も大企業や中堅企業と同じ土俵、ルールで戦う厳しいトレンドに入っているのでしょう。
まずは役員報酬よりも内部留保への発想転換、そして企業内DDとしての残高合わせから始めたい。
21世紀の現在まで中小零細の社長は何十年も一人重圧に耐えて資金繰りの責任を果たしてきました。
第6章の最終項の4行(254項)に岡本史郎氏の中小零細企業への温かい希望のメッセージを感じます。

私はインターネットを中心に集客を進めてきた者ですが、
この本を読んで、

「PPCやSEOが使えなくなった時それが君の実力だよ。」

と岡本先生に言われた気がしました。

本来会社運営というのは資産運用と同じで、
長期的な視点で資産効率を最大化させなくてはいけません。

それを現在の市場での最適化を図って失敗している
経営者がどれだけいるか。

岡本先生は損益計算書に書かれていることは、
賃借対照表を作る材料に過ぎない
みたいなことをどこかで言われていた気がしますが、
まさに会社をファンドのように運用するというのは
そういうことだと思います。

ただ起業して若い私みたいなレベルの人は、
まだ営業もする必要もあるし、
マーケティングもする必要があると思います。

なぜなら岡本先生のレベルまでに達していないからです。

ただこの本でその方向性がわかりました。
ありがとうございました。0

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