大人のための私服の教科書 の感想

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ファッションセンスが全くないのですが、服のコーディネートの基本的なことがわかりやすく説明されていました。
ただ、チェック柄のズボンを繰り返しすすめている点はちょっと…。

本書のユニークなところは、服装のカッチリ感を表す「K値」という指標を作ってしまった点。
このK値をもとに、普段のおしゃれなら平均6~7Kになるように服装を選びましょう、と提案しています。

例えば、襟のあるシャツ(7K) ＋ チェックのパンツ(7K) ＋ 普通のスニーカー(4K) で平均6K。
例えば、ハット型の帽子(8K) ＋ Tシャツ(3K) ＋ ベスト(9K) ＋ 迷彩柄カーゴパンツ(4K) ＋ 革ブーツ(8K) で平均6.4K。

この方程式の利点は、今持っているものを無駄にせずに済むこと。
お気に入りの服はそのままに、他の部分のK値を調整することでおしゃれな格好にすることができます。
普通のファッション雑誌や他の本では、◯◯というブランドの服・靴が良いという情報が多く、そのアイテムが気に入らない場合や似たようなものを持っている場合に困りますが、この方程式ならどんなものでも工夫しだいで活用きるのがうれしい。

次の1着としてどんな服を買えば良いか分からない人には、長袖の白いシャツ(8~9K)、チェックのパンツ(8K)、つま先の丸い黒い革靴(8K)、黒無地でつばが一周しているハット形の帽子(9K)の4つのうちの「どれか」を使って6〜7Kにしましょう、とこの本には書いてあります。
他の本のように、すべて一度に揃えろ！と言わないところも、ファッションにお金をかけられない人にやさしい。

あまりお金をかけずにおしゃれになりたい人に最適の本です。