日本の敵 グローバリズムの正体 の感想

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タイトル日本の敵 グローバリズムの正体
発売日販売日未定
製作者渡部昇一
販売元飛鳥新社
JANコード9784864103091
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

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国際政治の表面に現れるものの根底には、歴史を踏まえた根源的な「思念」ーー「哲学」と言っても良いーーがある。それを、渡部・馬淵という二人の論者は「グローバリズム」と「ナショナリズム」の相克と見切っている。

1つの仮説と言ってもいいが、「グローバリズム」の起源は、ユダヤ人の「ディアスポラ・シンドローム」である。「ディアスポラ(民族離散)」は、古来、ユダヤ人が自らを被害的主体として表現するときに用いてきたレトリックである。また、19世紀末、T.ヘルツェルの「シオニズム運動」が新たな生命を吹き込んだ概念でもある。
しかし、歴史的現実は、ユダヤ人はむしろ好んで異なった地域に進出し、金融や交易、財務管理という市場の隙間に入り込み、例えば「ロスチャイルド」や「サスーン」財閥になった。19世紀には、通信やマスメディアに入り込み、芸術、文化でもドイツ・オーストリアを彩った。20世紀に「シティ」と「ウォール街」を結びつけて、国際金融資本として、一見正反対の立場に見える「ソビエト5カ年計画」を助け、アメリカの「ニュー・ディール」を支えてきた。二人の論者が指摘するように、「コミュニズム」もその起源からユダヤ的グローバリズムの変種である。
馬淵氏の指摘する通り、国際金融資本は明確な証拠を残さないが、状況証拠と間接的な証拠は存在する。彼等は、資本の論理が全てだから、国家や国境、或いは「民族主義」といったものは余計なものと見なす傾向がある。

馬淵氏は、この見立てを、分かりやすく説明する。つまり、今、世界は、プーチンや安倍晋三、イスラム世界の指導者たちといった「ナショナリスト」と、世界を一元的に仕切ろうとするアメリカの「グローバリスト」の対立と見える。また、経済関係で深く結託しているように見える米中の政治家の背後にいる存在が、「シティ」と「ウォール街」であり、彼等が資本の論理で中国を擁護し、国際政治の波風を立てている。
本書に於いては、この「グローバリズムの正体」が、実は「日本の敵」であることが様々な角度から具体的に論じられる。

特に、アメリカ政治に対するユダヤ系アメリカ人の影響力は大きい。馬淵氏は、1980年代にアメリカに勤務したおり、「CFR(外交問題評議会 Council on Foreign

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